矢原川・本谷/おじさん二人谷を行く

もう、夏休み。若い人達は、皆、良い所に行ってしまった。残されたおじさん二人。
どこでも知ってい る、まこっちゃんが、何故か鈴鹿に行った事が無い。
近畿百名山のピークを拾いに、手近かな所へ行く事にした。小山伏も5年ぶりの鈴鹿である。

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    [日  時]1999年8月1日
    [天  気]山は霧と雨(下界は晴天)
    [メンバー]まこっちゃん、小山伏
    [地  図]伊船
    【報  告】小山伏
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[アプローチ]
前夜、まこっちゃんにお迎えに来てもらった。おお、新車ではないか。早速、運転させてもらう。天理 の坂も、スイ〜スイ。 小山伏のボンゴとは、えらい違い。アクセル踏みっぱなしで、ぐんぐん飛ばして行く。「飛ばすなぁ 〜」「引っ張るな〜」「レッドゾーンに入ったぁ〜」と、五月蝿い事(-_-メ)だって、この車、禁煙車な んだもん。早よ着いて、一服したい(^_^;) 亀山で降りて、1号線へ。
昔は、亀山のロータリーから市街地の狭い道をくねくねと曲がって、石水渓へ向った記憶があるのだが、 1号線がバイパスになっている。どこで曲がりゃいいのかと考えていると、石水渓の標識。これを左折。 立派な道だ。 橋を渡って、石水渓の標識に従って、左折。川沿いに走る。立派過ぎる道。坂本の集落に入る道にも気 付かず、石水渓のキャンプ場まで来てしまった。大体当たりをつけて戻るが、どこを曲がれば良いんだ ろう? と、歩道を見ると、茶髪のアベックが、くっついて歩いている。ちょっと怖いが、道を尋ねると、可愛 い声で親切に教えてくれた。人は見掛けで判断したらあかんと、おっちゃん二人は思うのであった。
坂本集落への道は昔ながらであった。集落入り口の東海自然歩道の細い道を左折。車一台の幅の田圃の 間の道を、ぐんぐん突っ込んで行くと、道が降り返す手前に広場が有った。例によって、前夜宴会。気 持ち良く飲んで、何時の間にか2時を過ぎていた(^_^;)おじさん二人で、よく話すことがあるもんだ・ ・・

[林道歩き]
朝起きると、曇っていた。準備をして出発しようと言う時、ぽつぽつ来た。ま、暑いより良いか、と、 のんびり林道を行く。左下に瀬音を聞きながら歩いて行く。林道の終点が、矢原川右又で、小川をひた ひたと下って行く。 倒木がうるさくなって来たので、右に逃げると、向こうにも流れがあった。まこっちゃんは植林の中を ぽこぽこ、小山伏は流れの中をひたひたと降りていく。と、左から流れが・・・これは、始めに下って いた流れや。と言う事は、本流を降りている(@_@)「え〜、これが本流?小川やないかぁ〜」と叫んだ 所で、雨がひとしきりひどくなった(-_-メ)(ここまで、35分)

[不動滝の上まで]
戻ると、さっき降りて来た所の左に、更に細い流れが有る。「本間に、100mの滝があんのかい な?」と、ぶつぶつ、雨に打たれながら行く。川床は、鈴鹿特有の、花崗岩が風化した、粗い砂に埋ま っている。廻りは植林だし、幽邃感はまるでない。「本間に、滝があんのかいな」と言った所で、5m の滝があった。右と左に分かれて登ったら、また砂床の小川になった。暫くして、滝が一つ。簡単に登 ったら、また、小川。 次は、やっと2本の滝が続き、その奥に30mが落ちていた。ほ(^。^)やっと、谷らしくなってきた(^ ^)v30mを途中まで登った所で、まこっちゃんが、ぬめっているから巻くと言う。
「なんでぇ〜、階 段になってるやんかぁ〜」「ぬめってるから、ダメ」「ザイル出してやぁ〜」「嫌です」「ハーケン持 ってるしぃ〜」「しんどいから、ダメ」暫く押し問答。にらみ合う事暫し。と、一天俄かに掻き曇り、 黒雲が谷を覆ったかと思うと、雷が激しく天地を揺るがし、驟雨が二人を襲ったのであった。(これは、 心象表現であります(^^ゞ) しかたがない、経験豊かな、年長者の言う事は聞いておこう。
と、1mほど左を覗くと、くたびれたロ ープが垂れ下がっていた。滝そばの立ち木を拾いながら、もろい岩を登るのだが、こちらの方がよっぽ ど怖い。ハーケンやらトラロープやらが、脈絡無しに垂れ下がっている。滝は階段やのにぃ〜。落ち口 に、ぽちゃんと足をつけて、完登した事にしとこ(^_-) その先に、30mの斜瀑が、先で左に曲がって落ちていた。右を登って、突き当たりまで行くと、左か ら100mの大滝が落ちている!下部、3段の斜瀑が谷幅いっぱいの岩壁の中を滑り落ち、その遥か奥 に、1本の直瀑が落ちている。釜の公の大滝を狭くしたような感じだ。これは良い!下部3段は登れそ うだ。
奥まで覗きに行く。下一段は行けそうだが、2段目はスラブになっている。途中に残置シュリン ゲが下がっているが、ボルトだろうか?いずれにしろ、人工無しでは怖い。ここは、宿題にして置こう と、まこっちゃん。小山伏も、あまり文句を言わずに巻く事にする。背中の石垣みたいな岩を登ると、 右岸に沿って巻き道が通っていた。上部一段目の下は釜になっていて、それを見下ろす所から大きく巻 いて、落ち口に下った。 次の20mは簡単に登り、続く20mも快適にと思っていたら、落ち口手前で、「ぬめっている」と、 まこっちゃんが動かなくなってしまった。ぬめってるのが嫌いなおじさんや。そやから、いつまでも・ ・・やねん(-_-メ)仕方がないので、右の樹林に逃げて巻くと、そこには、不動滝30mが落ちていた。 下から3m位の所に、左右一対で、15cm程の穴が穿たれている。覗いて見るが何も無かった。滝の右 そばが登れそうだ。 「根性決めたら、登れそうですね」「今日は?」「疲れた!」おっちゃん、今日は元気が無い。とかな んとか言いながら、小山伏も先ほどから右足に神経痛がピリピリ来ている(^_^;) 「こんなんで、盆休みの尾白川行けるんかなぁ〜」と二人・・・左の登山道を巻いて、河原に降りる。 (ここまで、2時間)

[仙ノ石ピークまで]
また、砂床の小川になってしまった。もう、終わった終わったと、二俣を右に取ると、ローカ状の中を 小滝が連続している。狭いので、両手で突っ張ってどんどこ登っていける。ほ〜面白い(^^)v出た所が 二俣で、左を取る。 やっとこの辺りで自然林になり、良い雰囲気の谷になっている。 小滝が幾つかあって、源流の二俣を右に取ると、すぐに谷の形がなくなって来るので、右の尾根に乗り、 源頭を左に渡って、北に向かって登って行くと、白い岩が目立ち始めるので、その岩を伝って行くと、 仙ノ石にばっちりぶつかった。まこっちゃんから、人間GPSの称号を与えられる。(ここまで、50 分)

[仙ケ岳往復]
今回の、まこっちゃんの目的である、仙ケ岳へ向かう。 が、仙ノ石から無造作に西へ向かうと、西から南へ下る尾根に乗ってしまった。 霧が巻いていて、まるで展望がきかない。 これはおかしいと、戻って、仙ノ石から東へ3m行くと、登山道が通っていた(^_^;) 先ほど貰った、人間GPSの称号は、剥奪された(T_T) 今度は、ちゃんと仙ケ岳へ。 笹薮の中、3m先が見えない霧。雷鳴が轟く。 証拠写真を撮って、そそくさと下山にかかる。 (仙ケ岳往復、20分)

[下山]
仙鶏尾根は、痩せ尾根と岩稜が続く、変化に富んだ楽しい道だ。 788ピークから、杣道を辿る積もりが、植林が進み、誰も歩いてないのか、踏み後らしきものもない。
雨も降っているし、林道に出ても、時間的に変らないので、楽な方を取る。 一旦下って山腹を巻き登ると、突然、ガードレールの切れ目に飛び出した。 車道を下って行くと、「鶏足山表参道」の標識があったので、ガードレールをまたいで下る。泥の上に 落ち葉の敷き詰められた、良く滑る道だ。 誰が、何回すってんころりしたかは、ここには書かないでおく。 下った所の、水場で休憩し、車道に合流し、坂本の集落を抜けて、車に戻るのであった。 (ここまで、2時間)
ちなみに、鶏足山のニワトリは、足が3本なんだけど、何方かこの謂れをご存知の方が居られれば、教 えを請いたいm(__)m

[後記]
下山すれば、下界は晴天であった。 相変わらず、山は、雲の中であった。 誰が雨男かは、敢えて追及しないで置こう(^_^;) 帰り、椿大社に寄って、名物のさしみ蒟蒻を買って帰る。
(5年ぶりやぁ〜) なぜ、椿大社の名物が蒟蒻なのか、ご存知の方が居られれば、これも教えを請いたいm(__)m 「始めての鈴鹿なのに、もうちょっと晴れてくれなければ、イメージが悪くなるなぁ〜」と言っていた まこっちゃん。 「この谷が面白くなければ、鈴鹿の谷には二度と来ない」と思っていた小山伏は、ま、面白そうな所探 して、も一回来ようかなと思ってるんですが・・・ 大滝は良かったですね。でも、登らなかったのが心残り。 冬にでも、あれだけ登りに行きませんか(^_-) また、皆に振られた時に、同行宜しくお願い申し上げますm(__)m


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