焼岳(黒谷):報告のーきょー

【山行名】焼岳(黒谷)
【日程】2010年3月27日
【山域】北ア南部
【メンバー】ペテガリさん、いるかさん、のーきょー
【天候】曇り、小雪

【行程・タイム】
6:31 1215mスタート
7:10 林道終点
9:33 2078m地点 アイゼンに替える。
11:20 2455m焼岳南峰山頂
11:46 山頂スタート
12:32 1521m地点 滝が出てきた。
13:23 うろうろした後,ようやく滝を越える。
14:03 堰堤を越え林道へ戻る。
14:22 下山完了

今週は,雨の多い週。でも標高の高いところでは雪だろうし,週末はわりに低温が続くのでパウダーが期待できる。僧ヶ岳も候補になったが,かなり標高差があり(1700m程度ありそう。),よほど気合いを入れないと山頂まで届かないかも。ルートとしては宇奈月温泉側からよりも片貝側からのほうが面白そうだが,林道歩きが長い(約4kmある)。というわけで,先々週絶好のコンディションながら山頂を逃した焼岳黒谷にリベンジ山行をすることになった。

茨木を21時40分に出発。1時半,道の駅奥飛騨温泉郷上宝着。ペテガリさんは既に到着していた。富山から1時間で着いたという。改めて羨ましい。待合室にテントを張り,明日の話しはおいといて,GWの計画について協議。

5時起床。登山口へ移動し,6時半出発。快晴で車で移動中も焼岳,槍が岳がきれいに見えた。2週間前より随分雪がすくなくなっている。それでも登山口からスキーをはいていける(しかし,それも今週末までだろう)。

 スタート地点の林道から焼岳を遠望

今回はすんなり林道終点へ。堅雪の上にさらさらの新雪10cm。シールが効かない。クトーでも滑る。最初の崖は,白水谷沿いまで東に回り込んで登ったが、シールでは登れず坪足になった。ペテガリさんはスキーでがんばった。ディアミールの普通のクトーはビンディングに固定するタイプなので,クライミングサポートを上げるとほとんど効かない。しかし,ペテガリさんのクトーはスキー板に付けるタイプなので,クライミングサポートを上げた状態でも十分効く。

 北面台地の樹林帯

 北面台地からの焼岳

北面台地にあがる。北ア稜線の標高の高いところはガスってきている。焼岳はまだ大丈夫みたいだ。前回よりも素直な雪(表面ほど柔らかく,下に行くほど堅い)で,登りやすい。クライミングサポートを1段下げれば,クトーもなんとか効く。

 アイゼンに替えて登高を続ける。

雪がいいのでまだスキーでも登れそうだったが,傾斜がきつくなってきてターンが怖くなってきた。2080m付近でアイゼンに替える。アイゼンもけり込めばつま先まで入ってしっかりした足場になるので楽。前回はもなかが割れて膝上まで潜ってみたり,もなかが割れなかったりで非常に苦労したが,今回はぜんぜん楽である。それでも傾斜があるので,四つんばいになり,ピッケルのピックを雪面に刺しながら登高した。立った姿勢でも登れないことはないが,四つんばいのほうが,3点支持の体勢で思い切りキックできるので,ステップが作りやすい。一番の急斜面には先々週はなかったデブリが出ている。

 稜線に出てからの登高

    同上

稜線に出て,ここからは雪&ちょっぴり岩ミックス帯である。ここも,新雪が乗って歩きやすくなっている。若干右方向へのトラバース気味に南峰への稜線を目指すが,トラバースが傾斜があり,滑落すると岩に当たるような場所なので,ちょっと怖い。稜線伝いのほうが,まだ安心。直登しつつ,トラバースできそうな斜面を見つけてはトラバース。スキー登山だったことを忘れるほどアイゼンを履いての登高。ふくらはぎが痛い。まあ,たまにはこれもいいかも。

 山頂まであと少し

 焼岳南峰山頂。北峰直下の噴煙が間近に見える。

南峰山頂着。山名柱を探したがないらしい。手が届きそうな距離の対面に北峰。山頂の少し下から盛んに噴煙をあげている。気温は低めだが,風が弱いので寒くはない。曇りがちで小雪も舞っている。北ア稜線がガスで見えなかったのは残念だが,なかなか充実感のある登高だった。

 黒谷入口を見下ろす。

1152 黒谷に向け山頂から滑走        

山頂でシールをはがし,スキーを履いて出発。稜線を戻り気味に下り黒谷に滑り込む。稜線上,ところどころ岩が出ているが,新雪が積もっているので,避けて滑れた。

 黒谷上部。いい雪だった。

黒谷上部は,傾斜といい,雪質といい文句なしの斜面だった。歓声をあげながらどんどん滑っていく。最上部に少し岩が出ている部分があったが,間を抜けていける。広いハーフパイプ状。上部にはデブリもなかった。

  黒谷下部。ハーフパイプ状になっている。

後半になると左右側壁からのデブリがあり,若干滑りにくい。ただ,さほど堅いデブリではなく新雪も乗っており,ターンはできる状態だった。2週間前に来たときは見なかったので,その後,雪崩れたのだろう。側壁からの落石も多い。新雪に隠れた小石を踏んでしまうこともあった。

 下部のゴルジュ帯。谷が割れておりアイゼンでクライムダウンした。

 黒谷の最下部を見下ろす。新雪で隠れているが、デブリに混じって岩が落ちている。

標高1520m(地図上の滝マークの少し上)で谷が割れていた。ここから下の黒谷は,半分埋まり,半分割れているぐらいの感じだった。スキーを外して渡渉し,そのままアイゼンをつけてしばらくクライムダウンするのがベストだったと思うが,スキーで行けるところまで行って詰まったり,坪足で高巻きを試みて行き詰まったり,うろうろ。結局,一番安全確実なアイゼンでのクライムダウンとし,突破。ついでにそのまま林道のすぐ上の堰堤までアイゼンで下降した。ただ、ペテガリさんと私のアイゼンにはアンチスノープレートがついておらず,粘っこい春の雪が下駄になって大変だった。

 林道手前の堰堤。脇にある階段を下りた。

堰堤の左岸にあった梯子を降りて林道へ。1時間ほどロスがあったがそれでも2時半には下山完了。アプローチが短いので無駄のない山行になる。

すぐ下の中尾温泉で日帰り入浴の看板を探し,看板にその文字を見つけた「シャーレ穂高」を訪ねてみたところ,無料でどうぞとのこと(その旨インターネットでも出していると言っていたが,本当でした。http://www.sharehotaka.com/furo.php)手作り感あふれる浴室だが,お湯はいい。シャンプー,タオル,ドライヤーもある。貸し切り風呂の形式で,露天と内風呂が3セット。ただでは申し訳ないので,少しだけ寄付して帰ってきた。

焼岳北面&黒谷。お勧めです。山スキーと雪山登山の要素がコンパクトに詰まっていて楽しめます。うまくパウダーを当てたら,黒谷の滑走はすごく楽しめるはず。谷なので左右からの雪崩をケアする必要がありますが。



  GPSの軌跡

      


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