立山スキーツアーその1(御山谷編) 報告:伊能

 立山は、10年ほど前、GWに3年連続で訪れ、颯爽と滑り降りるスキーヤーを見て、山スキーに強いあこがれを抱き、40才台半ばにして、スキーを始めるきっかけになった山域である。
 憧れを消化する立山スキーツアーは、4年前経験した。今回は、気軽に滑りを楽しもうという企画で、沢雪山歩から6人、囲炉裏から紅一点、柴門さんが参加。
 だが、気軽に滑りを楽しんだ後には、それなりの試練が待ちかまえていた。(^ ^ゞ ポリポリ。

室堂乗越での記念写真


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●御山谷編

1.山 名:立山・御山谷
2.山 域:北アルプス
3.メンバ:パルプ、HiO、薫、ごましお、多聞幸太郎、伊能(沢雪山歩)
      柴門(囲炉裏)
4.日 程:2003年4月26日
      室堂山荘 9:30 〜 10:30 一ノ越 11:00 〜 12:45 黒部湖直前 
      〜 14:00 黒部湖 〜 15:45 ロッジくろよん 〜16:10 黒部ダム
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 前夜立山駅で仮眠、起きた時は雨は上がっていたが、車から駅に移動するころには、再びかなり強く降ってきた。6:20の始発に乗り、バスに乗り換えて室堂に8:00着。
 土砂降りである。
 仕方なく、1階の待合室で、天候の回復を待つ。うろついていると、大観峰の様子がライブカメラで映し出されている。山の向こうは、曇天ながら視界も5キロとなっている。 元気が出て、シールを装着して出発準備。
 9時前に小やみになったので、出発すると雨はほとんど上がっていた。ただ、視界は5,60メートル。竹竿の近くまでくると、次の竹竿が見えてくる。
 途中、宿泊予定の室堂山荘に寄って、不要の荷物をデポする。
 しばらくは、左足下がりの片傾斜の斜面。右足が疲れる。40分弱で、傾斜が急になり、ここからは直登。最後は、追い風が押し上げてくれた。先頭から、15分ほど遅れて、一ノ越に到着。

 小屋の裏で風を避けながら、各自行動食を取り、シールを剥がして、出発準備。
 テレマーカーが先に一人で滑り降りていった。

小屋の裏手で出発準備


 時折、ガスが切れ視界の開ける中を、滑り出す。雪質は、ザラメで最高。朝一番の整備されたゲレンデと同様に滑りやすい。広いゲレンデを我々だけで独占である。
 傾斜も適当、各自、思い思いのシュプールを描いて、滑りを楽しむ。

上からパルプさん、柴門さん、薫さん ごましおさん、HiOさん、多聞さん

 しばらくすると、ガスも切れ、向かいの針ノ木岳あたりも見えてきた。
 
 記念撮影したり、交代にデジカメで滑りを撮る。

滑ってきた大斜面 針ノ木岳方面の展望

 しかし、滑るのは早い。すぐに、獅子岳からの支川との合流点となる。ここからは、右岸を斜滑降で滑る。途中1箇所デブリを越えるところで、柴門さんがビビらないか心配したが、難なくクリア。

 黒部湖が見え、終点が近い。が、ここから苦難の道の始まりだった。
 渡渉点に行けないのである。先行者は、水面のすぐ上の斜面を滑っている。しかし、全員が安全確実には、滑れそうにない。ツボ足なら行けるかもと思い、ツボ足で試してみるが、ツボ足では雪を踏み抜きそうである。
 高巻しかなさそうだ。が、傾斜が急な斜面ばかりである。仕方なく、少し戻り、大高巻する。時間もかかり、疲れた。
 やっとの思いで、渡渉点にたどり着く。川には、流木がたまっており、足下は悪いが、落ちる危険はない。

黒部湖近くの状況(先行者のルート) 御山谷の渡渉点

 ところが、このすぐ先の枝沢も、増水して簡単に渡れない。
 上流側に登って行っても、どこまで登ればいいか見込みがつかない。
 丸太2本の橋を渡るしかなさそうだ。
 降り口を雪スコで削り、ザイルを出して、渡り終える。が、時間を食ってしまった。
 「最終の室堂行きに遅れるかも知れない。・・」焦りの気持ちが生まれる。

枝沢の状況

 ここから先も、雪が深くて、登山道はほとんどわからない。遅々として進まず、時間だけが過ぎていくような気がする。
 やっとのことで、対岸にくろろんロッジが見えてきた。
 ところが、渡れそうな橋が見えない。「もうだめだ。遅れる・・」気持ちが焦る。右往左往していると、「あった!」。手すり付の橋が見え、ホッとする。
 が、そこに降り立つのも一苦労、急斜面を木に掴まりながら、滑り落ちるようにして降りる。
 橋を渡って、山荘までの登りがまた、不明瞭。HiOさんは、左からトラバース気味に登っているし、ごましおさんは、山荘に向かって直登している。
 「うーん、しんどそう。こりゃ、だめだ。」

 だが、先に着いたごましおさんが「最終は4時半です。何とか間に合いそうです。」と報告をくれる。残り45分あるが、しかし、これまでの経過からして、時間の余裕はなさそう。休みもとらず、ひたすら足を動かす。疲労が限界に近い。
 時々、後を振り返って、柴門さんを確認する。
 しばらくすると、霧の中にダムの堰堤が見えてきた。蜃気楼でないだろうな・・。
 吊り橋の手前から、雪が消え、もう乗り遅れることはなさそう。
 
 トンネルに入り、しばらく行くと、観光客の行列が見えてきた。着いた!。

 何はともあれ、ビールで乾杯。HiOさん、ビール何本持ってたの?というほど、ザックからビールが出てきた。
 
 そここうしていると改札が始まる。駅の中の階段を登るにも、途中休みたくなるような疲れ具合だった。
 
 室堂山荘に6時前到着。これで、安心して休める。

          立山ツアー二日目の立山川のレポートはこちら
 



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