賞味期限切れ!?帰雲山 報告:伊能

  猿ヶ馬場山は、残雪期に過去5年連続で登っているが、今回は厳冬期に挑戦することにした。ただし、猿ヶ馬場山まではとても無理であとうと、途中の帰雲山を目標とした。

【山域】白山東方
【日時】2006年1月2日
【コース】白川郷萩町〜帰雲山ピストン
【メンバー】単独
【天候】小雪(麓ではみぞれ)
【コースタイム】
 萩町6:40→宮の谷林道8:30→1528ピーク10:15→帰雲山10:45
 帰雲山11:15→萩町12:30

○出発まで
 萩町に朝5時頃、到着。取り付きまで歩いて、除雪されて駐車スペースがあることを確認後、車中で朝食とする。ジェットボイル、初使用。車中で安心して使えるのがいい。
 食後、車を進めると・・何と、駐車しようと考えていた場所にさっきはなかった杉の倒木が!!直撃を受けていたら、車は大破だったろう。ラッキーだった。
 公営の駐車場まで戻り、そこに駐車して、スキーを持って出発する。

○登り
 取り付きの杉林は、倒木が一杯。かなりの被害であろう。作業小屋まで行くと、昨日のものと思われるスキーのトレースがある。が、登りのトレースはよくわからない。林道沿いに進む。雪は締まっており、踝くらいまでしか沈まない。
 林道から左に入る目印のほこらのような建物も確認できない。いつものコースの杉林の中は倒木が一杯で、迂回して沢沿いコースに入る。滑降のトレースはあるが、登りのトレースはない。ところどころ、滑降のトレースを利用して登っていく。

  

 宮の谷林道にでると、立派なトレースがあった。右の斜面の取り付き地点で、休憩してエネルギー補給。ここまで、気温が高く暑かったが、休憩しているとやはり寒い。
 ここから、トレースは沢状の地形から尾根に直登している。いつもは、もっと先まで行き、尾根の西の沢から登るが、ここはトレースを利用させてもらう。
 この急登で、ラッセル深さは膝程度。私はラクチンだが、昨日の人は結構、しんどかったろう。 急登を終えると、気持ちのよいブナの森となる。

 

 標高1450あたりになると、風でトレースが消えていた。ここでも、踝程度とわずかなラッセルであるが、それでもトレースを辿るほうが楽である。足を引き上げる筋肉が疲労して来て、登る早さの律速要因は、心肺機能から、その筋肉の疲労度に変わる。
 1528ピークの手前で、再びトレースを発見。しばらく辿るが、ピークを東側から巻くように進んでいたので、はずれて一応ピーク付近にあがる。

 

 天気がよければ、白山が眺望が素晴らしいところであるが、残念ながら、展望はない。 そのまま進んで、ちょっと下り、帰雲山の登りにかかる。
 北側の方に回り込んで見ると、やはりトレースがあったが、すぐに風で消えた。
 山頂付近はなだらかで、滑降は期待できないので、途中で止めようかとも思ったが、時間も早いので、昔、山太さん達がビバークした作業小屋を確認に行く。
 小屋は健在であったが、となりの共同アンテナは、雪の重みでポールが曲り、壊れていた。スコップで雪を取り払おうとしたが、固くて上部の雪は落ちなかった。



 風もあまりないので、ビールを開け、昼食とする。

○滑降
 小屋のところから、シールのままちょっと登り返し、いよいよ滑降である。
 最初は、緩斜面で登りのトレースを直滑降。
 いよいよ、適度な傾斜面であるが、パウダーは望めそうにもない。
 いざ滑ると、風で雪がパックされているのか、ターンの時に雪がひっかかる感じで、気持ちよくない。
 あっというまに鞍部に降りた。
 ここで、「うろこ」がわりのショートシールを貼り、1528ピークに登り返す。
 シールを貼る手間が簡単でGoodであった。

 ショートシールを早く外しすぎて、ちょっとした登り返しに苦労するが、やっと滑れるようになる。最初は、トレース沿いに直滑降。
 しだいに傾斜が増し、気持ちのよいツリーラン。パウダーではないが、ひっかかることもない。
 最後の急斜面も、気持ちよく突っ込み、沢状地形にでる。宮の谷林道はすぐである。
 林道もトレース跡を順調に滑る。

 宮の谷林道下の沢状地形も、若干雪は重いが、気持ちよく滑れる。残雪期は、藪と悪雪で手強い斜面も今日は簡単である。が、疲れて休み休みである。
 それでも、あっという間に、下の林道着。
 ところどころショートカットで最後の滑りを楽しむ。行き過ぎて、堰堤の下に出てしまったが、雪が多く難なく作業小屋に出た。倒木だらけの杉林を通過して、取り付きへ。
 杉は撤去されていたが、屋根の除雪が道をふさいでいる。
 ここに、駐車しなくてよかったぁ。。

 観光客が行き交う萩町をスキー担いで、車に戻る。

○後記
 北斜面で気持ちのいい新雪を期待したでかけたのですが、雪は締まっておりました。
 そのおかげで目的の帰雲山まで登れたのではありますが、何となく物足りない思いです。
 標高の高くない山の新雪は賞味期限があるのですね。
 また、機会があれば途中敗退でもいいから、挑戦したいです。


                        伊能



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