ラリー足馴らし?三田原山 報告:あいかわ
妙高バックカントリースキーラリー前日の三田原山ツアーのレポートです。
4月4日の妙高バックカントリーラリーに出場するために、チームを組んで、それに今年は観戦希望でkayoさんが加わったこと。
しかし、直前にもとのメンバーの急病により、急遽観戦予定だったkayoさんが出場することになった。
そして…
レースの前日の4月3日、集まったチームメンバー同士のの力量確認と足慣らしを兼ねて、妙高三田原山にツアーに行くことにした。
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【日 付】2004年4月3日(土)
【地 域】頸城 妙高
【山 名】前山(2347m)
【行 程】妙高杉ノ原スキー場=ゴンドラ
〜スキー場トップ〜三田原山〜涸沢経由
〜笹ヶ峰牧場〜妙高杉ノ原スキー場
【メンバー】 あいかわ、kayo(沢雪山歩)、k1ro(あいかわ友人)
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スタートは妙高杉ノ原スキー場。
kayoさんには「リフトトップから500m程度登るだけの楽勝ツアーですよ」と言っていたのだけれど、いざゴンドラ乗り場に行ってみるとゲレンデ最上部に行くためのリフトはすでに運休(-_-)
標高差900mになっちゃったよ。ごめんねkayoさん(^^;
登りはじめは9:30
小雪がちらつく中、まずはリフト一本分、2月の妙高ツアーでさんざん新雪の中を転げまわった林間斜面を登る。
標高差がほぼ倍になったことに、出発前は泣き言を言っていたもの、kayoさんのシール登高技術は見るたびに進歩している。
このままでは、そのうち標高差2000mくらいのツアーを軽くこなして「今日は楽勝でしたね。膝上ラッセルくらいないと、物足りないですね。フッ」とか言い出すんじゃなかろうか(^^)
リフトトップにはあっさり到着。さすが人気のコースだけあって、休憩している先客がたくさんいた。
さて、ここからが本当のバックカントリーである。
まずは、大きな沢をひとつ横切って見田原山の斜面に取り付く。この部分は雪崩要注意地帯であるが、雪が安定している時期にはこの沢を滑るのもかなり楽しそうだ。
三田原山の上部斜面は美しいダケカンバの疎林が続く最高の山スキーゲレンデだ。
大斜面どっか〜ん系の山もいいけれど、僕はどうやら明るい疎林のツリーランのほうが好きみたいだ。だから、妙高が好きなのかな。
そんな斜面をk1roさんが先頭でペース調整をし、僕が後ろからフォローする形で高度を稼いでいく。なかなかいいペース。明日もいいとこ狙えるんじゃない?
標高2000mくらいから、風雪が強まってくる。
風の当たる斜面はカチカチにクラストしている。特に硬い部分はほとんどエッジ分くらいしか雪面に食い込まず、わずかな斜登高もできない、シール登高としてはかなり難しい登りになった。
少しでも雪のよいところを選んで、慎重に登り、12:30稜線到着。
ほとんどの人は、そのままスキー場に戻るコースを行くようだ。僕らは笹ヶ峰牧場に降りるロングコースを行くためもう少し山頂山頂方向に歩いていく。
このあたりは吹雪いてほとんどホワイトアウト状態。ランチは少し下ってからにしましょう、ということで2330mピークより南西斜面にドロップ。
山頂直下はカリッカリである。テレマーク的には厳しい斜面。少し下ると、しまり雪の上に新雪が積もったすばらしい雪質になった。うっひょぉぉ〜。
k1roさんの下りは、猛烈に速い。ぶっ飛んでいく。
kayoさんの下りも、かなり速くなっている。ふっ飛んで行く。
山スキーの2人のペースについていくのは大変だ。明日下りで律速となるのは確実に僕のようだ(-_-)
2000m付近の風も穏やかになった木陰でランチとする。
さて、とザックを開けてみて愕然。ランチを車に忘れてきた(T_T)
kayoさんは、コンロで湯を沸かそうとして…壊れているコンロに愕然。
大丈夫だろうか、この人たち(^^;
しばらく下るにつれ、やや木が密になってきた。ここから先は涸沢に滑り込めばよい。この沢は何年か前に土石流があって、木がなくなってすごく滑りやすくなったと聞いた。サンクス土石流。
涸沢下部はところどころ滝や堰堤があり、注意を要する。さらにすごくべたつく雪になってきて、引き足の逆エッジを取られて緩斜面ながら何度も転んでしまう。
笹ヶ峰牧場まではあっという間だった。
ヤドリギをたくさんつけた大木の点在する牧場の雪景色はなかなか幻想的だ。
しかし、そこから先はあっという間ではなかった。
三田原スキー場までの長〜い林道歩き。このコースを楽しんでしまった場合の宿命だから仕方ないか。
kayoさんは相変わらず平地になると速いのである。
体力的にはそうそう人に遅れをとることはないと思っている僕やk1roさんであるが、内心「もう少しゆっくり行こうよ〜」と思いながらついていった。
でも、結果としてここで急いだおかげで最後の駐車場まで上り返す部分のリフトの営業時間に間に合ったのであった。
そして後編、「妙高バックカントリースキーラリー」(kayo著)へ。