石徹白周辺スキーツアー 報告:りかあ

 この山域を初めて訪れたのが数年前。この時には野伏ヶ岳を目指しながら、メンバのシールトラブルで敗退。そして昨年、桧峠から水後山、大日ヶ岳から芦倉山、丸山、神鳩避難小屋、大杉を経る縦走を行いました。
 この時にこの山域のすばらしさが身にしみて、今回、この続きを登らせてもらいました。今回のピークは、銚子ヶ峰、願教寺山、よも太郎山、日岸山、薙刀山、野伏ヶ岳、小白山の7座です。
 そうそう、囲炉裏の古い報告には、山太さんの野伏ヶ岳と薙刀山の報告がありますが、な、なんと25年前。歴史を感じます。

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1.山 名:銚子ヶ峰、願教寺山、よも太郎山、日岸山、薙刀山、
      野伏ヶ岳、小白山
2.山 域:奥美濃
3.メンバ:HiO、りかあ
4.日 程:H15.3.21(金)〜23(日)前夜発
5.コースタイム:(〜:歩き、−シール、=スキー滑降)
1日目:白山中居神社7:30〜−9:30大杉登山口−12:00
        神鳩避難小屋−14:00母御石−14:30銚子ヶ峰
        (1810.4m)=16:00 テン泊地(1600m)
    2日目:テン泊地7:00−8:15願教寺山(1691m)=〜10:00
        よも太郎山(1581m)〜−11:00日岸山=−13:30
        薙刀山=−15:00野伏ヶ岳=16:00ダイレクト
        尾根西側樹林帯(テン泊地1150m)
    3日目:テン泊地6:00−〜8:45小白山(1609.2m)〜10:00
        橋立峠への鞍部=10:30テン泊地=12:00車
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1日目(3/21)
● 神社前には既にたくさんの車で大にぎわい
 7:30 白山中居神社を出発。石徹白川沿いに林道を歩くのはどうやら我々だけのようで、他の登山者は牧場跡方面に向かう。
 野伏ヶ岳か薙刀山かは判らないがこれらの山の人気の程が伺える。

 林道は途中まで工事のため、完全に除雪されていて歩きやすい。除雪終了地点で約1mの雪の壁をよじ登って、シール歩行開始。かなりの残雪量。(写真1)
 9:30 大杉登山口到着。HiOさんが靴擦れの手当。石徹白大杉を経て尾根へ。(写真2)主稜線に取り付く際に雪庇に苦戦。

林道をシール登行 石徹白大杉

 シュウリンゲを駆使。尾根づたいのシール登行はラッセルもなく概ね快適だが、凍てついた急斜面に少し手こずる。時折立ち止まって振り向くと、野伏ヶ岳や薙刀山などの山容が目の前に広がっている。
 快晴無風、この天気に感謝。先行者のトレースが比較的新しいもののように見え、今朝のものかも知れないと思いながらそれに従う。

● 静かな山域
 13:00 神鳩避難小屋到着。

神鳩避難小屋

 2泊のテン泊装備に少しバテ気味。少し時間がかかりすぎてしまったかも知れないが、まあ、急ぐ旅でもない、のんびり行こう。
 14:00 クラストした急登を慎重にこなして母御石到着。急斜面での雪面は様々な雪質を持ち合わせ、クラストしたところでは少し緊張を強いられる。
 14:30 銚子ヶ峰山頂(1座目)。
 一ノ峰〜三ノ峰が目の前に広がる。三ノ峰から西へ続く稜線の先には赤兎山。先月、苦労して登らせてもらった山をしばし眺める。

山頂(銚子が峰) 銚子が峰からの眺め(白山方面)

 銚子ヶ峰を過ぎて次のピーク手前のコルでシールをはずして、ルンゼを滑降。今日のハイライト。気持ちのよい雪原。


滑降(銚子が峰直下の斜面)

  16:00 1600m地点、登り返すこととなるところで、本日の幕営地とする。天気は実に穏やか。テント設営の終了後、雪のテーブルを作って外で寒くなるまで宴会。

テン場(1600付近) 夕暮れ

2日目(3/22)
● 凍てついた斜面に苦戦
 7:00 出発。空は予報どおり曇っているものの高曇りで視界はすこぶる良好。早朝の尾根の雪面はやはり固い。急斜面では斜登行となるが、ズレ落ちようとするスキーに苦戦のシール登行となる。
 願教寺山直下、とうとうスキー登行を諦め、ツボ足に。クラストした斜面を考慮して、念のため12本アイゼンを装着。
 8:15 アイゼン効果の恩恵を120%受けながら雪壁を這い上がって願教寺山に到着。(2座目)あ〜シンド! 360°の展望を満喫する。

山頂(願教寺山から白山方面)

 滑降開始。すぐに登り返しになるのと、急斜面のため斜滑降を強いられることから、シールを外さずに滑降モードに突入。この斜面、左右どちらにも滑落したくない。特に右側に警戒しながら慎重に斜滑降でおりるが、シールに覆われたエッジでは斜滑降がうまく行かない。ちょっとしたトラブルに見舞われ一瞬焦るが事なきを得、鞍部で一服。
 よも太郎山頂直下でもスキーを外してアイゼンに履き替える。
 この段取り替えに時間がかかるが一番手を抜いてはいけない作業、確実にこなす。直下10mはまさに雪壁、これを這い上がって山頂〜(3座目)(10:00)。疲れた〜。

山頂(よも太郎山)

 11:00、日岸山(4座目)。ここはクトーで山頂に立つ。振り返って見るよも太郎山は、先ほどの苦労が嘘みたいな何でもないピークに見える。一服していると東斜面から単独行の男性がシール登行で登ってこられた。こんな奥深い山で人と会うとはお互い思ってなかったので少しビックリ。早朝に神社を出発し大滝を経由して林道を下るとのこと。薙刀山の雪庇情報を教えてもらい互いに「お気をつけて」と別れる。

12本アイゼンとスキーは背負いで 日岸山から滑降開始

 ようやく出くわした滑りやすい斜面をこなし、雄大な斜面を登り返して13:30薙刀山山頂に立つ。(5座目)

薙刀山頂(日岸山方面を望む)


ここからの滑降は、尾根添いの雪庇を避け、雄大な斜面をトラバース気味の滑降となる。再び登り返して野伏ヶ岳(6座目)、
 15:00。この時間になるとさすがに山頂には誰もいないが、汚れた山頂が賑わいの後を物語っている。

薙刀山の斜面と野伏ヶ岳 ダイレクト尾根

 凍てついたダイレクト尾根から早々とその西側の樹林帯に滑り込む。快適な斜面。テン泊地にもってこいの樹林帯。

3日目(3/23)
 6:00 小白山に向けて出発。本日はピストンなので軽装が嬉しい。3日目も天気にも恵まれ感謝。1580mから先の尾根のクレバスに少し苦戦して8:45小白山到着。(7座目)

もうすぐ小白山 小白山コルからの滑降

 最後の360°展望を満喫する。橋立峠へと続く1500mのコルから滑降。少し重い雪が急斜面にちょうど良い。和田山牧場への登り返しを嫌って迂回ルートで下山するが思いっきり方向違い。(^^ゞポリポリ
 トラバースを繰り返して林道に戻る。12:00駐車場。

後記
 気温が上がらず堅い斜面に苦戦を強いられましたが、天気に恵まれ2泊3日の素晴らしい縦走を満喫できました。 



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