白山東面台地 報告:伊能
今年のGW前半の3日間、初日は寒気が入り、気温が低く、風も強そう・・二日目は気温は上がる、ただ風はやはり強い・・迷ったが、まあ、無難だろうと考えた中日二日目に白山に出かけた。
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【日 時】 2011年4月30日(土)前夜発日帰り
【場 所】 白山
【天 気】 曇りのち雷雨
【メンバー】 伊能(単独)
【コースタイム】
平瀬 3:20 → 大白川 5:00 → 南東稜線 9:15→ 白山 10:15 → 南東稜線 11:50 →
大白川 13:00 → 平瀬13:30
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金曜も休みだったので、早めに家を出て、早めに就寝、早めの出発を目指す。
道の駅飛騨白山で、車中仮眠し、朝3時20分、平瀬ゲートをシクロクロスバイクに靴を装着したスキーを括り付けて、ズック靴で出発。
途中、大白川手前のつづら折れ急斜面は全部押し歩き、それまではちょっと歩きで5時頃には、大白川に到着。つづら折れのところで、車が1台抜いていった。後で、金沢の4人組とわかったが、偶然知り合いに出会い、ゲートを通してもらったということだった。
4人組より先にヤブ斜面に取り付くが、雪面のある台地末端にでて、私がシール装着中に、ツボ足の4人組が先行。本峰の見える台地まであがると白山がぼんやり見える。今日の天気はこんなもんかな・・
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ぼんやり見える白山本峰 |
黙々と下の台地を歩く。下の台地の末端で、シール装着の間に追い越したと思われる金沢4人組が先行する。 この4人、前後の間隔が5m以内、足がそろっている。
そこから、まっすぐ谷を進む金沢組と分かれて南の尾根に取り付く。傾斜は急だが、雪の状態はよく、難なく登れる。
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有名なコブラの木? |
登った台地を左目にルートを取れば、自然と転法輪谷に入る。
転法輪谷に入ると風が出て、寒くなりアウターを着込む。フト、下を見ると金沢組が後ろから追いかけてくる。
標高2300mくらいで、疲れが出て金沢組が先行、その後、雪質がパウダーになり、金沢組のトレースを使わせて頂く。尾根にあがると烈風、目を開けられないくらい。
ここで引き返そうかと思ったが、まだ、時間は9時過ぎ・・・行けるところまで行ってみることにして、室堂側に回り込みながら山頂を目指す。稜線上で逡巡していた金沢組もついてくる。
風で新雪が飛んでいるところはガリガリ・・だが、クトーは効く。慎重に1時間かけ山頂に。この間の小休止は、体を休めるというより、気持ちを保つための休憩だった。
しかし、山頂標をバックに記念撮影どころではない。風とともに雪つぶてが襲って来て、風上に向いては目を開けられない。 ゴーグルを車において来たのは大失敗だった。
神社に逃げ込んで、シールを剥がす。
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寒々とした山頂標 |
4人組は、そのうち2人はスキーパトロールということで足前に問題なく南東の尾根を滑るというが、今日の凍てついたコンデションでは拙い技術の私には凍結急斜面を滑るのは無理。
登って来たルートで戻ることにする。だが、スキーで簡単に降りられると見えたショートカット・ルートが誤認だった。結局、アイゼンを装着し、岩混じりの雪面を夏ルート沿いにしばらく降り、やっとスキー装着。
だが、そこからもガリガリの斜面で、横滑りで高度を下げるのが精一杯だった。
視界は悪く、もとのコースはこのあたりかと滑って行ってところは、大カンクラ雪渓の上部だった。ありゃ、大失敗。仕方なく、セイセイ言いながら登り返し。
やっと、元の転法輪谷の入り口に立つが、空が異様に暗く、雪面の状態が全く見えない。
滑り出すと雪質はパウダーであるが、滑れない・・ただ、単に高度を落とすのみ。
転法輪谷を離れるころ、やっと雪面が見えだし、斜面もザラメ。
気持ちよく滑れたのはわずかだった。
下の台地に降りたころ、雨が降り出す。滑っている時は、よく解らなかったが、雷鳴も聞こえる。
スキーで下っている間は、本降りにはならなかったが、大白川に着いて自転車での帰り、本降りに・・
ずぶ濡れになって平瀬ゲートに帰着した。
震えながらも手早く、片付けて温泉に飛び込んだ。
一番天気がいいと思っていたのですが、予想外の悪天でした。
後で報告を見ると、この日は山スキーの報告でよく見かける人がたくさん登っていたようです。
http://www.geocities.jp/yama_tan001/treck/2011/20110430.htm
http://blog.goo.ne.jp/bun_512/m/201104