なんせ疲れた!荒島岳東稜1400mピーク 報告:PO
オイシイ思いをした前回(2/8)の山スキー第二弾(御前岳前衛)の帰り、obaさんが「今月末に荒島岳に行くで〜」の言葉にピクッと反応してしまった私。
だって去年からずっと行きたかった「雪の荒島岳」。
行程表をよくよく見るとピークには立たないみたいだけど、まあ、いっか。
でもなあ、まさか山スキーで荒島岳を拝みに行く事になろうとは。
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【日 程】 2月28日(土)(前夜発日帰り)
【場 所】 仏御前の滝下〜荒島岳北尾根登高、荒島岳東稜1400mピーク〜橋架谷滑降、出発点へ
【天 気】 快晴(ど・ぴーかん)
【地 図】 1/25000地形図 荒島岳、下山
【メンバー】 oba、PO
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●2/27(金)
いつもの待ち合わせ場所(茨木某所)に21:30集合。
「ちょっと遅れるかもしれない」と言っていたobaさんも和歌山から定刻通りピタッと到着。さっすが〜。
今回もoba号(ランクル)で出発。乗車二名だからラックラク〜(財布はキツイけど)。
PO号もいつか登場したいもんだ。
さて、道中は雨が降ったりしたがSAとローソンで休憩しただけ。ひたすらobaさんがハンドルを握り続けた。
この日の宿泊地、道の駅・九頭竜に着いたのは夜中の1:00。早速、obaさんのランクル車中泊セッティングが始まる。
これがまた快適な寝床で。いいなあ、デッカイ車は(私の車の車中泊バージョンはシートを倒すだけ)。
寝床セッティング完了後、obaさんは一人宴会を始める。私はその横で愛想なく、サッサとシュラフに入り就寝(-_-)zz
●2/28(土)
5:30起床。天気はよさそう。ここ「道の駅・九頭竜」から出発点「仏御前の滝下」までは車で約15分。
今回は7:30に仏御前の滝下で「福井ブナの木山の会チーム(10名)」の皆さんと合流して一緒に山スキーをする。
御前岳前衛でもお会いした人達だ。皆さん、メチャメチャうまいんだよなあ。足手まといになりそうで心配。
8:00頃、山スキー開始。後ろの方を歩く。
「んっ??ペースが早いっ(+_+)??」
遅れないように歩くので精一杯。まだ曲がるのがうまく出来ないし、たくさん着ているから暑いし。
一回目の休憩を取るまでにビッショリ汗をかいたって感じ。この先、大丈夫かあ(・・;)?
それでも時々立ち止まって見る樹林帯の景色もなかなかよく、高度を稼ぐ。気持ちに余裕はないけど。
暫くしてふと振り返ると「うお~、白山じゃあ〜(^O^)」
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登り | 白山だと思う |
ところが高度を上げる毎にシールが効かない。凍っているところもあるから私には手に(足に?)おえない。
皆さんはスイスイあがるけどヘタッピな私はズルズル。「やられる〜(+_+)」
そこで師匠obaさん登場!
O「スキーアイゼン、持っとるか?」
P「まだ買ってないです」
O「ここからは結構、雪が堅いからコレ、着けとき。YAMADAさんもここから着けたし。コレを貸してあげるから。」
シャキーン!借りたクトーを着けてからの歩きやすいこと。なるほどねえ、よく考えて作られているもんだ。
変に感心しながらobaさんの後に続く。こんなカリッた斜面でもobaさんはシールだけでグイグイ進む。
私は必死で後を追った。
快調に高度を上げていたけど、前方を歩いていた人から、
「板を外して上がったほうがいいかも〜」との声。
その声にクトーのないobaさんが板を外したので、私も「嬉しげに」板を外す。
いやあ〜、やってみたかったんだ〜、板をザックの両端に挟んで担いで登るのを(o^o^o)
だってこの日に備えてザックを改良したんだもの。
ザックの背負い心地に問題はなかった。
アイゼンとピッケルがなくてちょっと恐かったけど、快適にキックステップをして登って行く。
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もうすぐ1400m |
これこれ、この足の感触。楽しいなあ、雪山。
12:00頃、立ちはだかっていた目の前の斜面が切れた。
目的地、荒島岳東稜1400mピークに到着p(^0^)q素晴らしい景色。360度、遮る雲がない。
白山、荒島岳は勿論の事、遠く乗鞍岳や御岳も見えて大感激。ブラボー!
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疲れも吹っ飛ぶ | 目的地 |
板を外し、身軽になる。
皆さんがシャカシャカと雪を掘って作っているテーブルにマイ・スコップを持って嬉しげに参戦。いいねえ〜。
「いざランチタイム!」となったところで、
「○○さんがいない!まだ上がって来てないぞ。最後はドコで見た?!」なんて恐い事を言い出す人が。
あっ、確かに一人足りない(・・;)
慌てて下の方を覗きに行ったり、双眼鏡で探したり。
一時はどうなる事かと思ったけど、程なく発見(;^_^Aよかった。
落ち着いたところでまずは持参の小さな250mlのビールで乾杯!うま〜い。
もうちょっと大きいサイズのを持ってくればよかった。皆さん、好き好きに食事を済ます。
ラーメンの人が多いな。私はお気に入りのパン。
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ランチタイム |
さて本日の本題、シールを外していざ、橋架谷滑降。
皆さん、奇声を発しながらゴイッゴイ下って行く。かっちょひ〜。雪質がかなりいい、とのこと。
私はというと足が絡まりサッパリ滑れず、雪質なんて関係ない。まあ、こんなもんです。
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滑り | obaさんの滑り |
快適な斜面もアッという間に終了。眼下に雪崩の跡が広がる。
ゴロッゴロした雪の大きな塊が谷の真ん中を筋になってずっと繋がっている。
「どこを滑ればええのじゃ(・・;)」
答えは谷の右端をズルズルと滑る…でした。
これがかなりキツかった。もう足がパンパン。どうにもこうにもならない。
流れに任せて、コケようが、カッコ悪かろうが、とにかく遅れをとらないようにだけを考えてついて行った。
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デブリ |
何回か休憩を取ったあと、「ここから登り返すからシール着けて」の指示。
苦手なのよね、シール貼り。急いで準備をする。
斜面を登り始めて、
「やっぱ足が疲れてるなあ、痛いなあ、午前中の登りやすさとエライ違いやなあ」
と思っていて、ふと気付いた。
「シマッタ!ブーツを全く緩めていない!」
皆さんをかなり待たせて何とか最後の滑降の場まで登りつく。もうヘトヘト。時、既に16:00くらい。
最後の滑りはかなり密な樹林帯(+_+)私にどうしろと言うのだ。足がプルップル言っている。
アッチにステーン、コッチにステーン、立つのがメンドイくらいコケまわり、なんとか登山口に着いた。つっかれた〜。
登山口で「福井ブナの木山の会チーム」の皆さんと別れ、近くの九頭竜のホテル(?)の温泉へ(500円)。
こぢんまりした温泉。スキー帰りの人でごった返していた。
入浴後、高速道路の渋滞を気にしていたが、全く問題なかった。
北陸自動車道のPAで夕食をとり、そこから暫くは私がランクルを運転。
助手席のobaさんが寝ている中、一人楽しくドライブした。大阪が近くなったところで運転交代。
仮眠を取ったobaさんは運転も口も絶好調。
話が弾んで(?)茨木ICを下りすごし、吹田ICまで行ってしまう(;^_^A
吹田で下りても和歌山のobaさんと、関西歴2年の私に吹田から茨木の方角など判るはずもなく右往左往。
周辺をグルグル走った後、観念して吹田ICから再び高速道路に乗りなおし、無事、茨木ICに着いたのでありました(21:30)、チャンチャン♪
野坂岳、御前岳前衛に続き、今回で3回目の山スキー。
一番キツかったけど、一番展望もよく、壮大でありました。終わった直後は「とにかく疲れた」の感想のみ。
でも数日経った今、やっぱよかったなあ、また行きたいなあ、なんて思っております。
出来れば今度は雪の荒島岳のピークを踏みたいなあ。それまでにクトーを買っとクトー。
お後がよろしいようで(;^_^A
最後になりましたが、「福井ブナの木山の会チーム」の皆さん、どうもありがとうございましたm(_ _)m