白川又谷・明芽谷 報告:小山伏

 明芽谷は、前々から行きたかったのだが、ゴルジュ巻くだけの事やから(^^ゞ中々、人を誘いにくい。
今回、「降渓」の対象にも上って来た事もあり、まだ土地勘(谷勘?)の戻ってないであろうKUROちゃんを、上手いこと誘い込んで行く事が出来たm(__)m
前夜、明石発のKUROちゃんに王寺で拾ってもらって、白川又谷を目指す。
この道は久しぶりだ。当然、KUROちゃんも久しぶり。
前鬼の向こうやったかな、手前やったかなと言っている内に銀橋を渡って、次は「きなりの湯」という事は、行き過ぎか(^^ゞ
戻って、白川又谷林道に入り、岩屋谷の橋を渡って、道路脇の広い所でビバーク。
下戸のKUROちゃんとでは、宴会にもならず、早々と就寝。

----------------------------------------------------------------
[日  時]2002年6月1日〜2日
[天  気]晴れ
[メンバー]KURO、小山伏
[地  図]釈迦が岳
----------------------------------------------------------------

 爽やかな朝を迎えるのであった。うん、酒の残ってない目覚めも、中々良いもん
だ(^^ゞ
出合まで歩いて、7時20分入谷。

[明芽谷ゴルジュ入り口まで]

橋のねきから谷に降りる。
5mナメ滝で、左に曲がり、小滝で、右に曲がる。ナメの先、左から8m斜瀑があって、それを越えると、左に炭焼き釜跡がある。
小滝に、8m斜瀑からナメを行くと、5mナメ滝、10m斜瀑、10m斜瀑と3段になって掛かっている。まとめて、右を巻く。
(ここまで、40分)

久々の泊まり装備のザックが重い(^_^;)足元もよく滑る。
くねくね曲がって、ナメから斜瀑になる6mがゴルジュに掛かる。右手のスラブが濡れている。左を巻き登るが、結構追い上げられる。
谷に降りて、次の5mナメ滝の右のスラブのトラバースも案外怖い。泳いだ方が良かったかも。
次の小滝2つも、左の逆層のスラブを巻く。これも泳いだ方がいい、と言いながら、KUROちゃんは潜れるけど泳げないのであった(^_^;)
ナメが左に曲がり、20mの滝が落ちている。左は高い壁で、ルンゼが入る。
(ここまで、40分)

右を巻き登ると道に出た。
「30数年前の報告に、針金を伝って谷に降りるって書いてあるでぇ〜」と、冗談で言っていると、錆びた細い針金が本当にあった(@_@)
まさかなぁ〜(^_^;)

右の壁から水の少ない50mが入り、ゴーロになる。
左に涸れルンゼ、右の壁が30m濡れている。
岩間の3mは、右の岩のトンネルをくぐって攀じ登る。
岩間の2条3mを越えると、瀬でもないのに谷が白く泡立っている。よく見ると、谷の底から泡が吹き出しているのであった。
更にゴーロを行くと、谷は右折し、明芽谷ゴルジュの入り口である。
(ここまで、40分)

左は、ゴーロの大きなルンゼである。
ゴルジュの入り口に立つと、3mの上に両岸狭まって5mで、奥に40mばかりの滝が光っている。両岸は素晴らしく立っている。
唯一、登れそうなのは、3mの上から右の樹林の付いた壁を直上である。

[明芽谷ゴルジュの巻き]

KUROちゃんが行けると言うので、取り付くが、こらあかん(^_^;)
「ビレーして(^^ゞ」
木が付いているとは言うものの、ほとんど壁。右に左にかわしながらランニングを5箇所ほど取ったものだから、ザイルが全然伸びてこない(^^ゞ
45mいっぱいになった所で、道らしい場所に出た。
セルフを取って、笛を吹くが、中々登って来ない。ザイルを引っ張るが、バンバンに張っている。
下では、滝音で笛が聞こえず、ザイルも緩んだままで、どうしようか迷っていたみたい(^^ゞまだ、コンビ復活とはいかんな(^。^)
で、一段登ったら、なんとか重いザイルが動き始めた。

左へ道を辿れるだろうと廻り込んだら、壁がスパッと切れ落ちていた(^_^;)
ありゃ〜。まだ登らなあかんのか。まだ傾斜が緩いので、樹林を引っ掴んで更に30m程登って、痩せ尾根に乗った。

さて、これで行けると思いきや(^_^;)稜線上に壁が突っ立っている。
左はスッパリ切れている。「登る?」「嫌!」
右の斜面を下って回り込み巻いていく。30m程の壁がずっ〜と登っている。
斜面をトラバース気味に登って、次の壁の手前で尾根に乗る。

平たい所で、稜線には道がついている。どこから繋がってるねん(^_^;)
谷音はするが、なんも見えない。入り口から、150m程登っている。
その先で、道は稜線上と左のバンドに分かれている。
バンドを辿ってすぐ、北に尾根が上るところで、谷に下って行くと、すぐに瀬が見えた。
やっと、谷に戻れる。
(ここまで、2時間30分)

[テン場まで]

右にルンゼを入れて、岩間の小滝を越えると、左に苔生した支流を分けて谷は右に曲がり3mの所からゴルジュになり左に曲がる。1m、段々3m、3m、2条3mとまとめて右を巻く。
右にルンゼを入れて左に曲がると、2段40mが落ちていた。
右に50mの壁を張り出しているが、下に流木や土砂が溜まっていて、も一つ立派には見えない。
壁の下のルンゼから巻き登る。
右手が植林になり、ゴルジュに釜が2つあって、岩に隠れて10mが落ちている。
滝の左の棚を辿るのだが、ウ〜(^_^;)気持ちが悪い
ハーケンを一本打って、ザイルを引っ張った(^^ゞ
小滝で、抜群のテン場に出てきた。
(ここまで、1時間30分)

まだ、空が高いので、もう少し行きましょかと、河原を行く。
3mナメ滝で右にルンゼ。左にヌケがあって、3mの上が二又。
十郎山に登るので、右に入るとゴーロになる。しばらく溯るが、テン場がありそうにないので戻る(^^ゞ

[テン場]

まだ3時。整地する必要もない。倒木も手近にいっぱいある。
独楽鼠のように働こうとするKUROちゃんを制止するのに一苦労(^_^;)
今回は、2〜3人用のツェルトの初お目見え。中ポールを入れると快適な空間が出来る。軽いし、これは優れものかもしれない。
鍋を作ろうとコンロを出したが、ボンベの残量が少ない(^^ゞあれ?先週、使ったっけ(^_^;)
上品な焚き火で、ゆっくり宴会。酒は、ほろ酔いがいい。久しぶりの焚き火に、とろけるように眠り込んだ。

朝は、ゆっくりでええでぇ〜、ゆっくりやでぇ〜、昼でもええでぇ〜って言ってたのに、働き蜂のKUROちゃんの目覚めは早い(^_^;)
8時20分出発。

[十郎山へ]

右の踏み跡を辿って、二又を右へ入る。
ゴーロから、3mナメ滝、3mナメ滝、2段5m、小滝2本、3mで、左にルンゼで右に曲がって、岩屑の中の2m、正面ルンゼで左に曲がる。
空は青空、左は植林。
この辺りから、やたらとゴミが目立つ。
ガソリンのドラム缶、2mナメ滝、1m、2段5m、ビールのケース、トタンの波板、2条5m、ホース、地下足袋、ビニール袋、木枠の付いたトタン、右にルンゼで、小滝に3mナメ滝で、右にルンゼ。さて、ゴミと滝とどちらが多かった
でしょう(^_-)-☆
平流で、谷は右に折れ、次に左に折れると、右手に大きな植林小屋がある、と見ると、谷中に古い植林小屋が丸ごと一軒ほかしてあった(^_^;)
ゴミは、あそこから流れ出たもののようだ(>_<)

5mの石の堰を越え、左にルンゼ2本、黒い岩を滑る3mで水が涸れ、広いゴーロになる。
右に斑の肌を持つ巨木があり、明るく広い原生林の中、右にルンゼで、すぐ二又になっている。
(ここまで、1時間15分)

ゴーロだが、林間学校に来たような明るさがある。
十郎山は右だ。
落ち葉の深く積もった谷を、キックステップでラッセルしていく(^_^;)
よくこれだけ落ち葉が溜まったもんだ。
角度が増し、滑り出したので左の尾根に逃げて、高見を目指すと、十郎山の頂上であった。
(ここまで、40分)

広い山頂で証拠写真。展望は無い。
吹き抜ける風も気持ちよく、ぽかぽかと暖かい。
KUROちゃんがインターネットで見て来た記録によると、モノレールに沿って降りれるようだ。

[下山]

南東尾根を下っていく。尾根道ははっきりしていて、自然に東へ曲がり、平たくなった所からモノレールが始まっていた。
(ここまで、20分)

すぐ、谷にあった小屋に向かってモノレールが分岐している。
途中、十郎谷に降りる道とか、登山道とか、順路と書いた看板とかがあるが、モノレールは東に向かう最短尾根で、金山谷の出合の少し北に降りて来る。
モノレールにつかまって降りなければならない所もあって、手が真っ黒けになってしまった(^_^;)
(ここまで、2時間)

林道を下って、明芽谷の出合で、真っ黒になった手を洗う。
(ここまで、25分)

バイクで来ていた若い釣屋さんが、今から谷に入るのか?と心配そうに聞いてきたので、手を洗うだけだと言うと、安心してアブラハヤを釣っていた。
この谷には、アマゴの影はなかったなぁ〜(^。^)

[後記]

昼間から温泉に入る気にもなれず、途中で缶ビールを飲んだら、助手席で寝てしまった(^^ゞ
今回のハイライトは、やはりゴルジュの巻きだろう(^^ゞ
巻きであれだけ厳しいんだから、突っ込んだらどうなるんだろう?
益々「降渓」が待ち遠しくなってきた(^^)v



ウィンドウを閉じる