黒石谷 報告:のーきょー

 夏山行の予行演習も兼ねて3人で川浦谷銚子洞か黒石谷に行こうということになったが、梅雨末期の不安定な天候が続き、行き先をなかなか決められなかった。金曜日になって土曜日の天気予報を見ると、長滝(川浦谷最寄りアメダス地点)よりも上北山(黒石谷最寄りアメダス地点)の天気のほうがよい。Fのさんには遠方から大変だが、台高まで来てもらうことになった。
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日程】2012年7月14〜15日
【山名】台高
【行程】黒石谷出合〜黒石谷〜大台ヶ原ドライブウェイ
【メンバー】いるか、Fの、のーきょー
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●7月14日(土曜日)曇りのち少し晴れ

 14日朝、川上村の杉の湯に集合し、まずは下山予定地点大台ヶ原ドライブウエイ上の1403m地点に車をデポ。黒石谷の奥の二俣から中間尾根を登り、1403mから北に1361m地点まで延びる林道に乗れば、あとは林道を辿って1403mに戻って来れるはず。

 黒石谷出合まで移動し、出発したのは8時半ころ。20分ほど林道を歩き、腐りかけた木馬道を渡り、林道終点と思しきあたりで入渓。

 初めは河原。5mくらいの滝、小滝が出てきて、最初の廊下。見にいっただけで遡行図どおり、右岸を巻いた。


 沢に降りてちょっと行くと廊下奥の4m滝。滝身の右手にバンドがあり、そこまで取り付ければ登れそうだ。大きな釜というか廊下があり、流れが速い。2010年のときは水量が多く巻いたらしい。ザックを背負って行ってみたがダメ。ロープをひいて空身で泳いだら取り付けた。気温が高くそんなに冷たくないのが幸い。取り付けばバンドを伝って簡単に越えられる。



 S字状の滝。ちょうど真ん中あたりで右岸に渡渉する必要があるが、流されそう。念のため確保して渡る。


 末広がりの斜滝。左岸を簡単に登れる。


 11:10 8m滝 登れそうにありません。右岸を高巻き。林道に出て少し進み、懸垂。短いが空中懸垂。


 男女滝 左側の滝に打たれながら滝のすぐ下を渡り、中間リッジに取り付く。ブッシュを頼りに登る。ロープなしで登ったが、出しても良かったかな。


 11:50 明神滝 滝は左から入り、右は壁。行き止まりに見える。巨岩の下の隙間を抜けて滝の右手にあるバンドを登って越えた。ここもフリーでいったが、ロープを出しても良かったかも知れない。難しい場所ではないが、高さがあるので。


 12:20 扇滝 滝の裏側に登路がある。面白い。


 扇滝を越えると渕。へつったり、泳いだり。小滝を楽しく越えたり。



 13:30 霞滝 巻いた。2条に流れる間を登った記録があるが、今日は水量が多く、とても登れそうには見えない。



 14:00、菅平谷出合に到着。少し早いが、ここで泊とする。二俣に、石垣を積み、小高く平に造成した小屋跡がある。焚き火のあともあった。薪もいっぱい。焚き火をし、やまいもとおくらのめかぶ和え、同じくゆかり和え、ソーセージ(串にさして焚き火にかざして焼く。)、ビールに日本酒で宴会。昼寝。今年2月に亡くなった母が残してくれた自家製味噌を使ってみそ汁。飯ごう炊さん。


 いるかさんがロール紙を持って姿を消し、しばらくするとピーピーと笛の音が。ウンコ中のいるかさんに危機が迫ったのか。でも見にいくこともできない(物理的にはできるが、あとが怖くて体が動かない(^^;)。戻ってきたいるかさんによれば、あの音は、笛ではなく、鹿の警戒音。いつもよく聞く鹿の声よりも長く、ホイッスルを吹いた音に非常によく似ていた。何が怖かったのだろう(^^;)


●15日 曇りのち晴

 雨を心配したが、夜もまったく降らず。15日も好天に恵まれた。みそおじやの朝食。出発したのは7時半ぐらい。今日も半日行程のはずなので、ゆっくりである。

 出だしから、小ぶりだが楽しい滝が次々に出てくる。


 8:40 鬼滝 二段になっており、下段は行けそうだが、上段は厳しそうに見える。右手の壁を登った記録もあったが、かなり技術が要りそう。あっさり高巻き決定。右手に入るルンゼが悪いので、その上まであがり、大きめに左岸を高巻き。巻き下り中、滝の落ち口まで降りてきたところで、ホールドにした岩がとれた(もともと浮いていたようだ。)。バランスを崩したが、立っていたバンドが幅があったので、その場に座り込むだけで済んだ。しかし、高さがある場所であり、危なかった。


 さらに小滝をいくつか。スタンスが外傾していて少し悪い一歩があり、ロープを出す。カムを2つ入れて、カムをつかんで上がった。カムは簡単にセットして簡単に外せて便利なものである。


 ゴルジュ。近くまで行ってみる。遡行図には登れるように書いてあるが、到底行けそうにない。ゴルジュのあと沢は右に曲がっているので、左岸を高巻き。明瞭な踏跡があり、比較的小さく巻いて沢に降りることができた。


 最後の斜滝。いるかさんは滝身のすぐ左をフリーで登っていく。Fのさんと私はさらに左のブッシュから合流。落ち口まであと3mほどのところからは、落ち口に向けてのトラバースとなる。傾斜はあまりないが、ここで落ちると危ないので、ロープを出す。



 最後の滝を過ぎるときれいなナメが続く。


 11時少し前に最後の二俣へ。ここで一枚脱いで涼しくし、中間尾根を登る。かなり明瞭な仕事道があり(一部分からないところもあったが。)、これを辿り、最初の林道へ。さらに登って1361m地点から延びてくる林道にのり、あとは林道を歩いて、ちょうど12時に、車デポ地点に出た。


 山鳩湯でさっぱりし、黒石谷出合に置いた車を回収して解散となった。

 久しぶりの沢泊。やはり、沢泊はよい。焚き火宴会を堪能した。黒石沢は、登るのが技術的に難しい滝はなく(あったが、巻いただけかな。)、高巻きも(慎重を要するが)それほど大変ではない。単調なゴーロはほとんどなく、名のある滝、楽しく登れる小滝が連続する。こんなところまでよく植林したなと感心するぐらい植林が多いのが玉に瑕か。これで自然林の中の沢だったら台高の至宝だったに違いない。心配した雨もまったく落ちて来ず、1日目午後からは日差しも出て、渕に日光が入って水がキラキラ光りきれいだった。


      


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