池郷川ゴルジュ突破行 報告:Taq

 小さい頃中耳炎があったので水にはいるのは小4まで禁止されていた。
 泳いでも景色がほとんど変わらないのをそのせいにしている。
 なのに25日に韓国行きの件で小山伏に会ったら池郷に行くことになってしまっていた。
 きらきらと美しい淵、豪快な滝、完全無敵のゴルジュ、初めてのゴルジュ突破行でした・・コノトシデ(^^;

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[日時] 2002年7月28日(日)
[メンバー] BAKU、Taq(沢雪山歩)、小山伏さん、Kさん(囲炉裏、海外遡行)
[天気] 晴れ
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 7:15
車止めゲートから林道をしばらく歩き2つ先の尾根から下降。
 7:50
 大又川下降
 Kと小山伏はウェットスーツを、BAKUとTaqはそんなん持ってないからタイツを下に履いたぐらいで出発。
 すぐに5m直瀑。ウェットの2人は釜をガッと睨んだ後奇声を発して飛び降りた。後の二人は逡巡した後左岸をロープで下りた。
 谷は左折し3mを二人は飛び降りたが、二人は左岸を巻き下る。その後谷は前方の壁にぶつかり右折する。その下のがたがたした滑り台のような所を流されながら下りて淵を泳ぐと谷が開けて堰堤が2つ続く。どちらも左岸を巻くが初めの方は岩が露出していていやだった。そして少し行くと右岸に小屋跡がありケルンがあってここが林道へ至る道らしい。しかし対岸にあるはずの登山道の入り口はよくわからない。
 その後両岸が狭まり小滝をいくつか下りていくと、明るく開けて本流出合に着く。
 出合は明るく燦々と太陽が照りつけ暑いはずなのに、ウェットのない二人はすでに震えている。
 9:30
 池郷川上部ゴルジュ突破行
 出合は川の中程に小島のような岩があり、そこから大和文華館の入り口廊下のような感じで淵が40m続いている。一番奥の右手から白いしぶきが上がっていて「支流ではないらしい、右から落ちている見えない滝は登れるのかな?」と言いながら、K、小山伏は泳ぎ出す。Taqは泳げないので固定したロープをゴボウで引き泳ぐ。以後このパターンで行くが、トップはロープが足に絡まるので泳ぎにくそうだ。

 心配した滝は5m斜瀑で左岸が階段になっていた。
 10時
50mプール
 右に直角に折れた谷は斜瀑の上で今度はT字型に交わるような形で左へ直角に曲がり50mのプールになっている。幅は5mぐらいで両壁は垂直だ。廊下の奥は明るく小滝が2,3段水しぶきを上げている。 プールの縁から後ろを振り返るとルンゼが急角度で上がり上にはきっちりと大きな岩でロックしてあり室外へは出れないようになっている。
まず小山伏がロープを引っぱって泳いでいく。しばらく姿が消えた後小島のようになっている所から何度も飛び込んでは戻っている。後続が着くとすぐ前の小滝に続く岩にはい上がれないと言う。Kが飛びついてはい上がり小滝もマントリングで登り、アブミを固定してくれた。


 10時半
 2条の滝10mx2
 しばらく行くと大きなホール右袖のドアに着く。入ると右側の舞台から(ここも直角に右から滝が落ちている。)ドーッと完璧な姿の2条の滝が落ちて客席に大きな二つの渦を巻いている。わー、一目でK.Oされてしまった。真ん中に太い石柱がたち両側の半円筒を滑る太い水柱が正面の壁にごーごーと水圧を加えている。これがまさに釜や!

 11時
 「もうここで引き返すことになるのか、あぁまた泳がんなん・・この寒いのにぃ!ガタガタ」と震えていた。が、スーパーマンのKは唯一の弱点である右岸の草付きの壁を睨みつけている。誰が考えてもルートはそこを辿って左の滝の落ち口を突破するしかない。だから私は帰り支度をしていたのです。
 4人は右岸にへばりついていたが、瀑心からの渦が足下の岩に当たり上流つまりホールの左袖まで客席後ろの壁に沿って流れていて、右岸の草付きの下に達している。
 小山伏がKのビレーをし、登れなかったときのために水中のロープをフィックスしたままにする。ということで2人は飛び込んでいった。流れに乗るので速い速い!
 小山伏がビレーしている後ろはルンゼ状の壁という感じ、やはり最上部は大きな岩でドアロックがかかっている。
Kは急な草付きを木に頼って登り、続くバンドを斜上して落ち口に達した。高度感がある。落ち口から吹き出している水圧に何度かトライしてからVサインを出して登り切った!吹き出しの半円筒の岩の底には溝が入っていて靴がはまり込んでしまいそうだったそうだ。


 12時半
 そこまで登っていって驚いた。目の前には幅広5m直瀑が肩をいからして落ちており、円形の池のような釜の両岸がキッと立っている。 自分が今立っている場所は二条に分かれた滝の落ち口の真ん中の石柱の上で、空中に浮かんでいるひょっこりひょうたん島みたいなところ。「えーっ、これからどうすんの?」
 眺め回していると、左岸の垂壁の水際に岩棚があり、2mぐらいの高さに錆びたボルトが見つかった。その上にお尻の幅ぐらいのぬるっとした棚があり、靴幅以下のバンドが斜上していて、一段上がって少し広い棚があり、出っ張りを越えて落ち口上のいやな斜面に続いている。目で追ってると何枚かハーケンがある。・・・・@@

 13時
 全員の腰にぶら下がっていた金具、ひも類を身にまとったKはロープを付けて果敢にも対岸の棚に向かって飛び込んだ。そこから4m後ろは滝の落ち口である。そしてまず足下にハーケンを打ち後続が流されたとき対処できるようにし、ボルトに掛けたアブミの最上段に乗って、 マントリングで上の棚に乗り上がった。そこからハーケンを何枚か足しながら微妙なバランスが続く、落ち口上のいやな斜面に乗るときにザイルの通りが悪くなり緊張した。最後から登ってくる小山伏はハーケンを回収しながら登るわけだが、確保しているところからは完全にブラインドになったが、途中両方見渡せるところがあったので合図しながらなんとか切り抜けれた。


 この後に数人のパーティが上がってきたが、バッチングしなくてよかった。
 14時30分
 滝上はまた左に直角に曲がり、少し行くと最後の5mである。そこで突如ゴルジュが終了するようで背景にはおだやかな景色が見える。
この滝は落ち口の右上に、特徴的な水にえぐられてピカピカに磨かれた横一文字の大きな溝が走っている。ここも豊かな釜があり、右岸の斜めに立っている岩の裏側が登れそうだ。さらに右岸にも巻けるルートがある。

 15時
 Kが飛び込んで偵察に行きOKサインを出した後7〜8mの高さから釜に飛び降りた。それでも底まで足が届かなかったそうです。耳がキンとくる深さだったのに!
その後BAKUがロープを付けて泳いでいったがはい上がれず、小山伏が変わり何とかはい上がった。
やっと終わった!美しい河原を石飛しながら下山路を探す。


 16時
 ヨコテゴヤ沢の右岸を登り、水平に近い登山道を40分で大又川。対岸の登山道を15分で林道に出た。ここは車止めゲートの下である!わかりにくいが小さな看板が出ていた。

 17時
 車に帰り着く。
 着替えていると、車を取りに二人が車で上がってきた。
 「林道の途中に大きな岩が落ちてきていてどけるのに大変やった・・」
 「ん?すると昨夜のカモシカの落石?とゆうてたのは地震やったの?」
 「車を取りに上がってきた彼らはキャニオニングをしていたの?そういえば、二条滝の上の5m滝の上の岩に真新しいボルトが打ってあったっけ・・」


      


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