上多古川・上谷遡行記 報告:Taq

 
上谷林道の車止めゲートの前で沢の用意をしていると、四駆が現れた。
「前、開いてるケー」「ん?チャック?」
「後ろいっぱいに止めるからなア」「あ、そういうこと」
「この上に人家があるん?」
「広くて平らなええとこや・・」
今日は快晴で暑くなりそうな感じ

ゲートから20分ほどで林道は終わり、杣道を少し辿って入谷する。
鉄橋があるがこの谷に道をつけようとするとこれが必要なようだ。
大きな岩の間の小滝を越して行くが、今日はどうもバランスが悪い。
見上げると両岸とも高いーである。

鉄橋から30分ほど、大岩の向こうに3m2条の滝、その上がプールになってる。
そこで谷が突き当たり、左へ折れ左から3mの斜滝が注いでいて、またプール。そして小滝。
綺麗なところだ。
この右岸の岩の上をへつっていったのはよいが、降りれなくなり小枝をつかんだまま数分ミシンを踏んでいた。
これをすると特に単独の場合はがっくりくる。

この後両岸は迫り、高いー。
谷は右折して10mの美瀑が現れた。その上に8mが続く。
左手のルンゼが越えられそうで、見に行くと上の方に鉄橋らしきものが見える。
アンチョコに右から巻くようになっていたので右後方を巻くと杣道に当たってしまった。
その途中から見ると先ほどのルンゼの先にトラロープが垂れていた。

そして鉄橋を渡る。
ここからの景観は素晴らしく、この谷がーの狭間で真っ暗(^^;
V字になった谷の向こうに高見山、薊岳?あたりがかすんで見える。
高度感があり絶景!


鉄橋のたもとから谷に下り(ワイヤあり)20m4連の斜滝を右岸沿いから左岸へ。
しばらく平流があるがやがて左岸にーが立ち左折して2段25mの斜瀑に会い、右岸を巻く。
いったん沢身に下り、今度は左岸を巻く。
30mほどナメを歩き、csの下をくぐり抜けると、ガーン
鍋底のように両岸が立ち、右奥を奇怪なくの字滝35mが塞いでいる。
上部の斜滝から落ちてきた水流が滝の真ん中に大きく開いた風洞の前を落下する。
風洞の縁はゴジラの足のように見える。ゴジラがションベンしてる(^^;
アンチョコによると、風が吹くとこの滝に遮られて、牛の鳴き声に似た音が聞こえることから、牛呼滝と言うそうなア・・ 天気が悪いとあまり気分のいいところじゃない。
(^^;

 この鍋底から右岸の杣道へ草付きを登る。」とあるけど、もろそな岩盤に吹けば飛びそな草木が乗ってる、
上部はかぶっていそう。弱気になるけどどっか登らんなん(^^;
後でわかったけど、左の方を登れば良かったのに、だんだん右の滝の方へ行っしまい最後の抜けるところがかぶり気味になってしまった!

「空身で登り、ロープを固定してから、も一度ゴボウで登る」この前小山伏が言うてたほんたびスタイル。これや!
えーと、セルフ取って。ザックを別に引っかけて、ロープを出し、えーと、それからそれから??
ロープの端を自分とザックに繋ぎ、木の枝でちょっとランニングビレー風にして、えーと??
これで、ん?セルフを外すのん?しばし、緊張・・

木の上から数歩岩登りして、抜けそな木をひっ掴んでハングを越さんならんのでキが抜けない(^^;
そこを越すと上はもう杣道だった。道の下はこうなってるところが多い・・・
ほっ モクモク.。o○

下り返すまでだいぶ間があった。8環で途中までアプザイレンし、ロープマンでその先を下りたけど、こんな時はやはりシャントが良い。
1時間かかり消耗した。もう帰ろ〜

沢の横にはずーと杣道が続いている。いつものように途中落ちてなくなっていたり、植林の中でとぎれて迷い込んだり・・・、でも登ってきた沢が見え隠れする。こんなときいつも同じ思いにとらわれる・・

昔、手塚治虫のマンガで「タイムマシン」というのがあった。
・・・タイムマシンに乗って遠い過去へ旅行する私は、なんだかおどおどした私に似た人物がマシンのスクリーンに現れるのを見る。そして、時間をさかのぼり、なんだかこの時代の環境が気に入ってマシンを降り、生活してみることにする。そしてやがて気が付くのです。スクリーンに映っていたのはこの私であることを・・・

1時間も下ると車に着いていた。
一人で沢に入るのはやはり良くないようです(^^ゞ


      


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