目指せ釈迦が岳、ラッセル隊が行く!

山に行こうと、初めて買ったガイドは、アエリアマップの大峰だった。 そこには、冬の大普賢の写真がある。 冬の大峰で遊ぶにはどうしたら良いんだろうと、十数年来思い続けて来た。 去年の三室山のラッセル、今年のアイゼントレと硫黄岳と続き、なんとなく冬山が近づいてきたよ うに思う。 旭口から釈迦が岳なら行けるかも知れない。ただ、車がどこまで入れるんだろう?雪の状態は?ル ートは?谷筋で行けるんだろうか?報告も見当たらず、不確定要素が多すぎて、なかなか計画を上 げれなかった。

そんな時、あめのうおさんから、「釈迦が岳、行きましょうよ」と、でっかい声で言われた。同じ ような事を考えてるのは他にも居て、BAKUさんも乗ってきた。 今回は偵察で、と言う積もりで計画は始まったのであった。 しかし、あめのうおさんの上げた計画は、気宇壮大であった。 テント持ち上げて、千丈平で大宴会。樹氷に囲まれた釈迦立像を見よう!と言うものであった(^_ ^;)

あめのうおさんは、ラッセル隊を大募集するが、伊能隊長はスキーにどっぷり、ぱんちょは、八ヶ 岳に御執心、りかあさん、薫さんの重量部隊も見向きもしない(;_;) その内、たこやきさんが来ると言う。ラッセル隊が居なければ、どうせ登頂出来ないから、行けま すよ〜と軽く返事(^^ゞ あとは、メンバー表を御覧あれ。とんでもないメンバーになってしまった(^^ゞ と、二日前、よっぽど心配になったのか、こまくささんが参加表明。 ほ、これでなんとか格好がついた(^_^;)

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  [日  時]2000年2月26日〜27日
  [天  気]曇り時々吹雪
  [メンバー]こまくさ、あめのうお、森の音、ベリ、多聞幸太郎、ぬらりひょん、おはりこ、小山伏
  [地  図]釈迦が岳、辻堂
  【報  告】小山伏
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[アプローチ] 国産のあめ車、森の音車、小山伏車は、土曜日8時半に当麻で結集し、旭口を目指す。 この時点で、既に、登頂する気が無いのは明らかであろう(^_^;)
旭ダムの発電所の所で、緊急脱出用に、小山伏車をデポ。 旭ダムは、満々と水を蓄えている。 道は薄っすらと雪が積もる程度。 だが、カーブを曲がる度に、雪道と地道が交互に現れるようになり、チェーン装着。 落石が、雪に埋もれている。 あめちゃんは、「落石や〜」と言いながら、突っ込んでいく。 後部右座席に乗っている小山伏の右足が、ゴゴゴ、ガリガリガッツ〜ンと言う音と共に跳ね上げられる。 橋を渡る所では雪が深く、底全面で、ジャリジャリゴリゴリゴリ。ええんかいなこんな事してて? その内、側壁にツララが目立ち始め、ひとかかえ程もある氷柱が壁を覆う辺りで、ついに車がスリップ した。 標高850m、下の登山口まで、まだ3km程ある。 ちょうど駐車帯の所。ここから、出発する事にする。

[今日は登山口まで] 元気な小山伏が「行くぞ〜」と雄叫びを上げて、12時過ぎ出発。 10歩目で、多聞幸太郎とおはりこさんに抜かれる。ベリが通り過ぎる。あめちゃんが「おっさん、先 行くでぇ〜」おっさん、言うなぁ〜!ぬらひょんが、ピッケルを振り回しながら行く、こまくささんが 行く。森の音さんが、追いついてきた。「ゆっくり、行きましょう」森の姉さんはええ人や(^.^) カーブを曲がる度に、雪の吹き溜まりと、路面が交互に現れる。 曇っていて展望は無いが、今日は登山口までと言うことで、途中休憩を繰り返しながら、のんびり行く。 下の登山口(1150m)に着いたのは2時前。 (ここまで、1時間40分)

本気で登るなら、ここから1618ピークを目指す積もりだった。でも、今日は宴会(^_^;)
そのまま林道を、峠の登山口を目指す。 この先で、全員ワカンを着ける。森の音さんのワカンは竹の年代物だ。 その先の堰堤の所で、雪が吹き溜まりになって盛り上がっている。どこに橋が渡ってるんだろう? こまさんが、こっちと指差す。 信用するしかないので、あめちゃんと二人で雪の壁に取り付く。
落ちるなら、あいつが先やろう(^^ゞ 2〜3回カーブを繰り返すと、林道は大きく右に巻いて、尾根を越えているようだ。あそこが峠であろ う。 ふきっ晒しの所では、ワカンは下駄状態。吹き溜まりは脛までもぐる、メリハリの効いた道を辿って、 峠に到着。(1300m) (ここまで、1時間10分)

道は、そのまま下っていく。左手のゲートから下る林道もある。 登山道はその左手の尾根に着いている。 これから先に行っても、テン場探しに苦労するだけ。と、ここでビバーク。 ダンロップの6人用テントを2張り。 テントを設営して、しまったぁ〜。竹ペグ忘れた〜(^_^;) と、こまさんのテントを見ると、割り箸にPP紐で張り綱にしている。 我等は、ワカンを雪に差し込んで張り綱を張った。こっちの方が格好いいと思ったものの、翌日出発す る時に、全部張り綱を外さなければならなかった(^^ゞ テントに転がり込んだ途端に、激しい霰が降ってきて、あっという間に、我らのトレースはかき消され た。 こら、明日は無理だ。こまさんは行かないと言い出すし、早々と宴会に突入! 例によって、酒が入ると意識が飛んでしまう小山伏(^^ゞ宴会の模様は、素面の人に報告してもらおう。

[二日目はちょっとラッセル] 一応、あめちゃんとは5時おきの7時出発と言っていたが、隣に寝ていたベリの背中が温かい(^.^) 二つのシュラフを通して、ぽっかぽっかと温もりが伝わってくる。 背中をピターっとくっ付けていると、冬山とは思えない滅茶苦茶幸せなまどろみをむさぼる事が出来る。 冬山のお供には、遠赤外線発熱体ベリは、必需品である。 てなことで、6時を過ぎて、日が明けている事も知っていたが、気分は、もういい(^^ゞ その内、あめちゃんが外で叫びだした。「朝ですよ〜、晴れてるぞ〜、空一面の青空〜、月が出てま〜 す」と、テントから覗くと、吹雪に晒されてやけくそで叫んでいた。うそつき(^_-) のったくった言いながら、起き出し、昼にここを撤収と言う事で、8時半、ラッセルに出発。

最初は元気な小山伏(^^ゞが尾根に取り付く。 雪の重みで、笹が全部倒れこんでいる。しかし、尾根ははっきりしているし、朝から鹿が一頭通ったみ たいで、所々にある赤テープに沿って、トレースがついている。 おおむね、脛から膝辺りのラッセルで立ち木があるから、歩きやすい。が、5分も歩けば息が切れた(^ ^ゞ あめちゃんに交代。流石に快調に飛ばす。けつっぺたに付いてても、段々遅れていく(^^ゞ 次は、多聞幸太郎。早いやないかぁ〜、交代がぁ〜。私は、短期決戦です(-_-;) おはりこさんは、頑張るなぁ〜、まだやってるでぇ〜。誰かが言ってた、ナランさんとミ〜ヨンさんを 掛けて、ぱんちょを乗せたみたな人やって言うのが納得。何時までもやめそうに無いので(^_^;)こまさ んが、休憩を宣言。
次は、ベリ。早々と交代して、ぬらひょん。 止まった。何時まで経っても動かない。後ろのほうから覗くと、雪にしがみついてもがいている。 その後ろにくっついているあめちゃんが何か言っている。それでも、ピクリとも動かない。 ごうを煮やした、あめちゃんの声が響く。「泣き言、言うなぁ〜、行けぇ〜」 それが、呼び水になった。「ピッケル使え〜」「それは、飾りかぁ〜」「八ヶ岳で何、訓練してきて ん!」ヤツガダケデハツカワナインダモノ「口答えするなぁ〜」「使われへんピッケルなんか、ほってまえ〜」皆、 滅茶苦茶言うわ。 小山伏の後ろで、珍しくベリが静かだ。 「なんか、言うたら?」「うん、あそこから急になってるんです。だから交代した」 見かねて、こまさんがラッセル。その先、ちょっとした岩場になっていて、確かに登り辛い所ではあっ た。 岩場を越えて、森の音さんが最後を飾る。が、最後大岩を巻いたら、恐らくピークであろうと言う所で、 どちらに行こうか迷っている。 美味しそう(^.^)思わず、小山伏が取り付いてしまった(^^ゞ猿〜、行け〜と罵声を浴びながら、胸まで の笹と雪を乗り越えて、ピークに立つと、強烈な北風のふきっ晒しであった。1434Pだ。 (ここまで、1時間10分)

本来なら、ここから大峰主稜線が望める筈だが、残念ながら雲の中。 しかし、樹氷は見事である。途中で見た、雪に覆われ丸まった石楠花。木、丸ごと雪に覆われたモンス ター。新芽を覆う樹氷の輝き。 次のピークを越えれば、藪が無くなり、点在する木の続く平原となる。恐らく見事な樹氷の樹林帯を成 しているであろう。 風を避け、カメラに収められぬ樹氷の輝きをしばし胸に焼き付けて、「よし、今日はこれ位にしといた ろ」と言う、あめのうおの発言で、下山する事にした。 下山は早いぞ小山伏(^^ゞワカンをスキー常態にして滑り降りる。時たま笹に引っ掛けて転倒するも、 ものかわ(^^ゞ なんで、急ぐん、もっとゆっくり行こうよと言うこまさんを尻目に、皆てんでにシリセードを楽しんで いる。 あっと言う間に峠、到着。 (ここまで、20分)

短い時間だったが、皆、満足満足(^_^)v 大峰でも充分、冬山を楽しめるじゃないか。きっと釈迦が岳は素晴らしい樹氷の森になっているであろ う。思いは、更につのるのであった。 テントを撤収して、あとは下山するだけ。 昨日よりも、10cm以上は積もっている。車が埋もってるんじゃなかろうか(^_^;) ベリがお喋りに夢中になって、落石にすっころんで、買ったばかりのオーバーパンツを破いた以外にさ したる事も無く、下の登山口に到着。 (ここまで、40分)

時たまの晴れ間に、下辻山が望める。ワカンにも慣れ、飛んだり跳ねたり、植林帯をショートカットし ながら楽しく下山。 車の屋根には、たっぷり雪が積もっているが、脱出は出きるでしょう(^.^) (ここまで、1時間5分)

[後記] 途中、ミニシェイクスピアで写真撮影の後、ツララを折ってガリガリ。空気がたっぷり入っていて美味 しい)^o^( 雪は増えているが、荷物が軽くなったのか、車は快調に下る。 が、来しなに小山伏が飛び上がった所で、ゴゴゴ、ガリガリガッツ〜ン。後部左座席に座っているベリ が飛び跳ねた。 あめちゃん、落石避ける気ないのかなぁ〜 このあと、温泉・王寺で宴会と一騒ぎして解散と相成りましたが、酒が入ると記憶が飛ぶ小山伏(^_^;) どんな話があったのかは、他のメンバーからm(__)m 企画を大胆に上げてくれた、あめちゃん、ありがとう。 こまくささん、経験たっぷりの判断、ありがとう御座いました。 参加された皆さん、又、行きましょうね。冬の大峰、良いねぇ〜(^_^)v

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