金剛山・高天谷 報告:たこやき
武闘家は、花粉にやられてしまった......
僧侶は、本業が忙しくなってしまった......
トルネコは、銀世界に舞い戻るのか?と思ったが、予定が変わっていつもの生活だった......
勇者は、ゲットした2日間の休みをフルに使おうと、魚釣りに行ってしまった......
残った、魔法使いはレベルアップを目指して、修行の旅に出る事にした....
朝、気がついたらもうすでに9時だった(^^;
もうええかぁ〜〜と思いつつも、最高に暖かくいい天気だ!
で、バタバタと用意して、10時に家を出る。車の中は暑いぞ〜〜〜!
11時に高天彦神社の駐車場に着いた。けっこう車も一杯止まっている。
ザイルもないので、今日はハーネスは無し。シュリンゲと、スパッツだけつけてヘルメットかぶって、出発!
5分程で高天滝!今日は呪文を唱えても、上からおりてくるロープはない。
私が使える呪文なんてせいぜい「ゴハン」と「ヤスミン」と「キアイ」くらのもんだ。落っこちたらどうしよう〜?と思いつつ、それでも、先月登ったばかりなので、多少の記憶は残っているだろう....
滝を右側から巻き小滝を3つほど越える。前回と違って暖かいし、当然雪もないので、どこでも歩ける。堰堤を左から巻くと、2〜3mの滝がまたいく
つか出てくる。どこでも登れるので気持ちいいぞ!
次にこの谷では一番大きな10mほどの滝。ここも右側に立派な巻道がついている。とりあえず、ここまでは快調だ!でも、一人だから妙に緊張しているのか、喉が乾いて仕方がない。
ここで、「ヤスミン」を唱える。今回はちょっと記録を....と思うが、なかなか上手く遡行図なんて書けない(^^;テキトーな記録で誤魔化す(^^;
遊べる滝を3つ4つ越えると、3mほどだが、微妙な滝がでてくる。
前回は濡れるから巻いたところだが、今日は濡れてもいいし、とりあえず取りつく....だがしかし、後一手のところで、ズルってしまう....
落っこちるのも嫌なので、ソロソロ降りて、結局巻いた(^^;
倒木の多いところを過ぎると、前回唯一、濡れた溝のようになった5mの滝だ。だが、ここは巻けないぞ....。まあ、今日は濡れてもどうってことないし....前と同じように登る。でも寒くないぞ〜〜!(^0^)
この先、堰堤を2つ乗りこして、二俣になる。本流は右側だそうだが、左の方が、水流も多くこっちの方が本流に見えてしまう。
前回は、ここらあたりは銀世界だったが、春になりすっかり様子が違う。
ここからは、ナメ滝が続く。とっても微妙な傾斜だが、ここをしばらくいく
と、左側から詰め登るのだが、雪がなかったもんで、調子に乗って、ドンドコ登っていくと、立っているのもちょっとビビるような傾斜になってきてしまった....(--;)
もっと手前で左へ逃げるんだった〜〜と思ったが、下るのはもっと怖いので仕方なしに、右側が近いので、無理やり木の根を引っつかんで、尾根に乗っかった。ここで突然携帯が鳴る。ドラクエのテーマだ....我が家からだった
が言わずと知れた、くだらない用事だった(^^;
ここからはよけいな薮コギを山盛りしたような.....(^^;
左の方へ斜上していくが、雪のあった時と違い、なんか薮も元気だ!
行けども行けども、登山道が出てこない....
もう、ここらあたりか!と思ったら、踏み跡のようなものが....踏み跡に沿って行くと、結局なくなった(^^;
でもまあ、とにかく上へ出れば登山道に出るだろうと、悪戦苦闘する....
上を見ると、なんだか薮が覆いかぶさっているので、どんどん左へ逃げながら登っていくと、ようやく登山道に出た....だがしかし....
前に来た時よりも、ずっとずっと上の階段のところに出てしまった(^^;
いきなり頭上の薮からヘルメットかぶった変なおばちゃんが出てきたら、なんて思われるだろう??と思ったが、誰もいなかった(^^;
木の根っこを掴んで、無理やり登山道に降り立った....ホッ!2:15だ。
薮にえらい時間をかけてしまった(^^;
でも、そのおかげで、郵便道の分岐まではすぐだった。
ここで、ちょっと「ヤスミン」を唱える。
と、変なおじさんがやってきた。単独らしいが、御所の方へ降りる道を聞いてきた。近鉄でもらったわけのわからないガイド地図のようなものしか、
持っていないのだが、聞くと、薬水ってところから、道なき道を登ってきたそうだ。
コールテンのズボンに、普通の帽子に、磨り減った運動靴....。
で、滝のところで、5mほど落ちたとか言ってる.......
(そんな事自慢すな〜〜!)
係わり合いにはなりたくないとテキトウな返事をして、郵便道を下り始める
が、ここでまたドラクエが鳴った....(--;)
仕方ないので、電話に出るとその間になんと、さっきのおじさんに抜かれてしまった......嫌〜〜〜な予感......
おじさんにはあっと言う間に追いついた。だが全然道をよけてくれない。
おまけに、もうしゃべるしゃべる。昔は岩登りしただの、RCCに居ただの穂高の岩場で順番待ちしただの......
高天谷は難しいですか?などと聞いてくる。(そんなもん知るかい〜〜!)
とりあえず「そのカッコでは登れないでしょう!」とだけ言ったが、とどまるところを知らずに昔の話が続く....そのくせ何故か台高は知らない(^^;
(そんだけやってたくせに、地図もコンパスも持たずに登るんか〜〜!)
と思っていたら、なんと「ヨーロッパには行かれるんですか?」
....(ヨーロッパぁ??どこにそんな金あるんじゃい!!)
さすがにゲンナリしてきたので、「キアイ」と新しく覚えた呪文「イソグ」で、「すみませんが急ぎますので....」と言い残し、走る事にした....。
もうとにかく追いつかれたくない一心で、飛ばした飛ばした!
おかげで、30分ほどで、駐車場についた(^^;
ちらほら衆人監視の中、そそくさと着替え、ホっと一息!
ちょっと、ドキドキものの単独沢登りだったが、近いのと、距離の短いのに助けられ、ようやく無事修行を終える事になった。詰めを間違えると、
薮がすごい事だけはよ〜〜〜くわかりました(^^;
今回獲得した経験値は、25? とりあえずレベル5にあがったって事で......
まだまだ、魔法使いの冒険は続くのであった.......。