[比良]安曇川・貫井谷なぜか右

よく降るなぁ〜。家の裏の大和川は濁流で渦巻いている。 予定は、芦廼瀬川だったが、増水している淵を泳ぐチャレンジ精神は持ち合わせていない。 でも、どこか行きたいと、前夜から小山伏の家で、うだうだ(^_^;)
天気予報を見ていると、どうやら比良周辺だけが、降水確率20%で、他は50〜60%。 溯行図を引っくり返していると、猪谷、八幡谷、貫井谷なら、北小松一枚に入っている。 このどこか、と決めて、あとは宴会(^^ゞ 酒の弱いBAKUちゃんは、既に椅子にもたれて鼾をかいている。

嫁さんに「3時半に起こして」と、頼みに行ったら、目覚ましを渡された(^_^;) BAKUちゃんを床に転がして、枕もとに目覚ましを置く。 キンゴ君と小山伏は、それからも、うだうだ飲み続け、気が付いたら2時半。あ、寝なあかん・・・ ・・・・・・・・・・・ 誰かが、肩を揺する。「4時やよ〜」嫁さんだった。 BAKUちゃんを揺り動かす。「目覚まし、鳴らへんかった?」「うるさいから、切った・・・」(^_^;) ・・・・・・・・・・・ 「5時やぁ〜」キンゴ君が喚いている。 「行くぅ〜?」「行く!」「BAKUちゃん、大丈夫?」「はい(-_-;)」ほな、運転・・・ ・・・・・・・・・・・
気が付いたら、湖西道路だった・・・ ・・・・・・・・・・・ 次に気が付いたら、梅ノ木を過ぎていた。 貫井谷出合いの先で、歩道の広くなった所に車を停めて、キンゴ君を起こす。 まだ、酔っている。
判断力なし。キンゴ君が行った事があると言うので、貫井谷で手を打つ。 兎に角、行きましょう。着替えて、8時入谷。 ところで、なんで右俣なん?それは、左俣はキンゴ君が前に行ってるし、エアリアマップには右俣にも 滝記号があって、他に報告を見ることもないし・・・って、そんな事考えてるかぁ〜(^_^;)

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     [日  時]2000年6月10日
     [天  気]曇り
     [メンバー]BAKU、キンゴ、小山伏
     [地  図]北小松
     【報  告】小山伏
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[溯行]
上貫井のバス停から、村落の道を登っていく。 立派な杣道が通っている。 キンゴ君は、前はず〜っと上まで杣道を行ったと言うが、ええ雰囲気で小滝が掛かっているではないか。 顔も洗いたいので、すぐ谷に入る。 流れは小さいが、びっしり苔の付いた岩間に小滝が幾つも掛かり、雰囲気は上々。
堰堤をふたつ越えて、7m斜瀑、連続する小滝、多段4m、大岩に挟まれた、くの字2mと、平流歩き と変わらない。 周りは植林だが、ゴミ一つ落ちてない、汚れていない谷は気持ちが良い。 更に、小滝を過ごし、5m程のナメ滝を4つ越えると、小滝の先に右から流れが入っている。 (ここまで、50分)
高度計を見ると、500m辺りで、正面に2段15m斜瀑が掛かっている。 二俣だろうと思い、真っ直ぐ行く。 下段は左がミゾ状になっていて、上は中央に渡れば良いのだが、キンゴ君が、滑りそうだと言って躊躇 している。 右から登って、シュリンゲを垂らす。 「テンションかけても良いですか?」「ダメ」「何の為なんですか〜」「気休め(^^ゞ」 ナメ滝7m、3m、3mで、7m直瀑。
「ここ、どうやって登った?」「覚えてません」 「前、来たんやろ?」「ド〜ンとしたゴルジュがあったんですよぉ〜。それしか覚えてない。巻きまし ょうよぉ〜」「ここ、全部フリーで登ったら、認めたるってMOGUさんに言われてるもん(^^ゞ」 「わらじの新人山行で、最後の滝、初見で登ったの、清水さんだけらしいですよ」「ふ〜ん、登った事 にしといてな^^;」いきなり、不合格。 ミゾ状3段10m、2m、3m、3m、で左に水の無い5mが入る。 正面の5m、2mにBAKUちゃんが取り付くと、岩が動く(^^)
次の5mはつるつる。2段9mは左を登った事にして、3m斜瀑で、ナメに木が詰まっている。 なんか変。「こんなんやった?」「覚えてませ〜ん。ゴルジュがあったんですよ、ゴルジュが」 その先に、10mのナメと2mがあって、岩の隙間に、上の方で右に曲がって、3段25mが落ちてい る。 やっと始まったか。
「これを越えたら、ゴルジュやぁ〜」とキンゴ君。 左のチムニー状の壁から取り付く。壁が張り出してくるので、片足で微妙な立ち込みをして滝側に移ら なければならない。ふっと見ると、残置ハーケン。ある物は使うてもええやろ(^^ゞ と、それを引っ掴んで渡るが、今度は滝側の岩が盛り上がる。
壁との間を突っ張ってよけるか、と見ると、良い所にまたもや残置(^^ゞ生きてる事を確かめて、シュ リンゲをかけて乗り越す。 と、その裏にも一本打ってあったが、使いようが無い。 壁の隙間を突っ張って、再度滝側へよけるのだが、足がかりも残置もない(^^ゞ仕方ないので、自前で 打つ(^^ゞ減点やなぁ〜 シュリンゲを掛けて足で乗り込む積りが、自分の足の長さに見栄を張ったんで、届かな〜い(^_^;)ハー ケンを引っ掴んで乗り込んだ。 やっと滝の屈曲点。 チムニーはその先で終わり、滝はS字に折れ曲がって、つるつるのスラブになって登っている。滝側に 移っても、登れそうに無い(^_^;)
両手両足で突っ張っていたが、右足がミシンを踏み出した^^; 途中まで登ってきているBAKUちゃんに、「キンゴはぁ〜」「右から巻いていった」「キンゴぉ〜、ヘル プぅ〜」・・・・・・・返事なし チムニーの先、手を伸ばせばあと30cmの所に細い木がある。それを掴めばザレた斜面に乗り上げられ るんだが、粘り過ぎて腰が引けてしまっている(^^ゞ どうしよう・・・・・ 「キンゴぉ〜」「どこぉ〜?」「右岸のチムニー」「どこから来てるんですかぁ〜、滝はこっちですよ ぉ〜」分かってるわい(-_-;) 「ちょっと待って下さいねぇ〜、足場が悪い〜」さっきの仕返しかい(-_-;) ええ〜い、待ってられへん、足が痺れてきた。 木の先の葉っぱを指先で摘まんで、小枝を引き寄せ、バランスを換えて細い木の根方に飛びつく。折れ たら終わりや(^_^;) 滝の頭に回り込むと、こら、登れませんわ(^^ゞ その上は、10mのナメで、水が涸れた(・_・;) 谷は左にカーブして、水の無い20mナメの先は、ガレになっている(・_・;;;)
「ゴルジュが無〜い(゜O゜)」 コンパスを出す。「右股やなぁ〜。どこに二俣あった?」 「水がなかったけど、左にありましたよ」「キンゴと来ると、ろくな事ないなぁ〜」「こっちが言いた いですよ〜、僕のゴルジュどうしてくれるんですかぁ〜」「まあまあ、今日は小山伏さん、酔うてたか ら」 BAKUちゃん、フォローになってへん(^_^;) 「嗚呼ぁ〜〜〜、僕のゴルジュぅ〜〜〜」「うるさいわい!」 (ここまで、1時間10分)
まだ、400m以上ある。しゃあないやん、山頂踏んで帰ろう(^^ゞ このガレを登る気はしないので、左俣にトラバース。途中ルンゼを2つ越えると、ゴルジュの底で水音 が聞こえている。 「降りるぅ〜?」「もういいです」オコットンノ(^_^;)
谷の右尾根に道がついている。 このまんま、すんなりと稜線に乗り上げると思いきや、突然、笹薮の中に道が消えていた。 ま、一漕ぎやろと思って突っ込むと、すっぽり笹の中に埋まってしまった(^_^;) 上の方に、木が何本かかたまって生えている。あ、あそこまでや。それを目標に漕いで行く、と、騙さ れた(^_^;)既に二人は先に言ってしまった。人の漕いだ後を楽しようという目論見は、もろくも崩れた (;_;)
結局30分近く、一人で漕いで、1130m辺りの登山道に、スポッと飛び出した。 左して、山頂。 (ここまで、1時間20分)
今にも降りそうな空なのに、山頂は人、人、人。 子供連れの30人ほどの団体が記念写真を撮っている。晴れてりゃ良かったのにね。 山頂を避けて、昼ご飯。 毎度の事ながら、我等の格好に、物珍し気な目を向けてくる。 「あれ、沢登りやで」と、何か汚いものでも見るみたいに言う。汚いけど(^_^;) おばちゃん、ナイショ話を、聞こえるように、横でするなぁ〜! 休んでいると、空気が変わって、気温が下がってきたようだ。

[下山]
稜線を北へ向かい、道が降りて行く手前を左へ降りる。 笹に隠れているが、しっかりした道が尾根についている。 こちらの方は、雨が降っていたのか、笹が濡れている。腰から下は笹でびしょ濡れ、掴んだ木から雫が ばらばらと落ちて、さながらシャワークライミング(^_^;) 「今日は大丈夫やと思うたのに、キンゴと来たら、寒いなぁ〜」「ほんまやね(^_^;)」 周りは自然林で、登山道もしっかりしている。傾斜が急なことを除けば、実に気分の良い道だ。 標高400m辺りで植林になると、道は急に雨水路になる。同じように周りには木が生えているのに、 なぜこうなるんだろう? 最後は平らになり、細川町と貫井町をつなぐ杣道に出る。国道は50m下だ。
左して、集落からアスファルトの道を下ると、下に神社を見て、貫井バス停に下り、国道を次の停留所 に歩いた。 (ここまで、1時間15分)

[後記]
なぜ、左俣がなかったんだろう(^^ゞ

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