野江股から白倉山 報告:Taq
三重県飯高の蓮渓谷にある絵馬小屋谷を少し入ったところが林道の終点になり、そこから急な登山道が江股ノ頭へと登っている。
30分で展望の良い岩に着き白倉山を見る。そこからしばらく植林帯にはいる。ヤマアジサイで大変なにおいだ。さらに30分で植林小屋跡があり横に熊の檻が置いてある。実際に柵が閉まるようなので触ったりできない・・(^^;
もうしばらく植林が続き、急にオールリやウグイス、ツツドリなどの小鳥の声が聞こえだし再び自然林にはいる。そして、ひときわ大きな木のある(小山伏さんの年賀にあった龍の木もある?)ナンの木平に着く。
ところで、「ナンの木」なんて調べても載ってない?何の木やろか?
この辺りからはうっとりするような自然林の中を徘徊することになる。
ミズナラ、ヒメシャラのあいだにシロヤシオ、なんとかつつじ、ホウの木、・・・もうわかれへん・・・(^^ゞ
ハエその他の小さい虫がうるさいが、このおかげでこの辺りは小鳥の天国のようだ。要所要所からは両側ともに展望がよい。
右側は三峰山、高見山、国見山などが立体地図のようにひろがり、左側は霞の彼方に日出が岳、堂倉山、台高の稜線、千千代岳から宮川村。うぐいの高。
江股ノ頭でビールなどやってると、がさがさ音がして40代の夫婦が登ってきた。
「ここは、高滝とかの方へ登るとこやおまへんな?」
「ん?宮の谷はもひとつとなりの谷だっせ〜」
「高滝へ、という道標も整備してない不親切なとこや〜、と思てましてん」
円の亡者さんを小ぶりにしてメガネを置いたような顔のご主人。
@@のんきな夫婦や〜@@
もう夢見心地で、ビールがなくなり、テルモスに入れてきた霊水(冷水)で水割りを飲み出す始末。「あめのうおさんの報告とは遅れるること一里なり小うおのめ」(^^;
途中、シロヤシオの群生があり花びらが地面を真っ白に染め、花も満開。そしてそれに続いてツツジの花びらが散り、こちらは地面が真っ赤に染められているぅ。う〜い、もう酩酊している。(^_-)
結局白倉山やもに着いたのは1時前になってしまっていた。
この頂上は突然視界が開け「あれ?この下の谷は?向かいの稜線上の形のよい山はなに?」と一瞬わからなくなった。地 図を広げると迷岳から池木屋山に続く稜線はこの白倉山でくびれたようになっていて、ついさっきまでの絵馬小屋谷ではなくなり、宮川村の大熊谷を見下ろしていて、正面の山は迷岳なのだ・・・。
ということで、霊水をちびりちびりしていたら、こんどはたった2名のおばちゃんが登ってきた。うわ〜、なんという姦しさや〜@@###
いそいそと下山にかかりました。
3時半に林道の終点まで下り、着替えをしていると川の向こう岸の林の中で何か動いてる。10倍の双眼鏡をパッと構えたら視野の中にガーン、綺麗な彩りの椋鳥大の鳥が入ったのですぅぅぅぅ〜。(^-^)/
静かで、美しい山域でした。(^_^)