中奥川・向龍谷 報告:小山伏
〜 向龍谷に昇竜を見た 〜

 谷以外に遊ぶ事を知らない我等二人。
 今回は、BAKUちゃんを取り込む算段だったのが、頭がふらふらするとかで(更年期障害か?)「結局、二人だけですか?」「はい!」
 去年、Taqさんが、稲妻を呼ぶ龍を見たというこの谷で、今回は、白龍が見えるか?
 金曜日まで、あれほど暖かかったのに、この寒さはなんだ!キンゴォ〜、お前と来ると〜〜〜モウ イイアキタ(^^ゞ
 

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[日  時]2001年2月25日
[天  気]曇り時々雪、たまに晴れ間
[メンバー]キンゴ、小山伏
[地  図]大和柏木、大豆生
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[アプローチ]

前夜、9時半から10時の待ち合わせが、10時半になり、11時になってもやって来な〜い。
仕事にかまけて、谷行きを疎かにするようでは、一端の沢屋にはなれないなぁ〜
(^_-)11時半、王寺出発。
川上辺りまでやってくると、雨が渋っている。
テントが濡れるのが嫌なので、秘密の地下駐車場でビバーク。
北風が強い!あ〜〜寒ぶ〜
宴会。これだけは、やめられまへんなぁ〜(^^ゞうだうだ話していると、3時を過ぎていた(^_^;)

朝、もう明るいでぇ〜と言いながら、二人ともゴロゴロ。
「予報は晴れと違ごうた?」「曇りです」「行くのぉ〜?」「行く!」しゃぁないなぁ〜
白川渡から、中奥を通り、瀬戸を過ぎた所で、左から入るのが向龍谷だ。
出会いには、大きな木組みがある。30年前の報告にも、木組みが残っていたと書いてあるから、何年残っているんだろう(@_@)

準備をしようと車を出ると、急に雪が激しく舞い出した。
「まだ夜明け前みたいやなぁ〜」「そうですねぇ〜」「雪やでぇ〜」「雨よりましですよ」「行くのぉ〜?」「行く!」
ネオプレンの靴下を履く(^_^)v「本間に温いんやろな〜」
下着2枚に、ポロシャツ、トレーナーの上にアノラックを着込んでポコポコ。
9時40分出発。えらいゆっくりや(^^ゞ

[始めっから核心部ぅ〜]

橋下に斜瀑が落ち、更に5m程の滝を掛けて中奥川に落ち込んでいる。
木組みの下にも、ゴルジュに5m斜瀑が掛かる。
頭の中は、へつって入谷なんだけど、どうも、達磨さんが転んだになりそう(^_^;)着過ぎやなぁ〜(^^ゞ

さて、谷の方は、2条5m、3m斜瀑、2条3mから、ナメ、ナメ、ナメと粉雪舞う中快適に溯行。
10m斜瀑の先に小滝が連続し、軽く左に曲がると、右に被った壁が現れ、5m斜瀑、2m、2条3mが続く。最後の滝はシャワーを浴びれば左を直登出来るが、昨年より少し賢くなった我等は右を巻く(^_-)
2m、3mで倒木を乗り越えると、堰堤のような2mの先に10mのスキッとした形の滝が落ちていた。
右から巻くと、二又。右が本谷。

谷は植林の中で平凡になる。ぽつんぽつんと小滝が出る程度で、もう終わり?と思ったら、ナメが左にカーブすると、2条2m、シャワーを被れば登れる(勿論巻く)4mを越えると、右にガレが入り、正面に向龍滝(白傘滝)が見えた(^O^)
手前のゴルジュに、2段の滝を掛け、その奥に白く落ちている。木が被さり、全貌が見えない。真っ直ぐ顎を上げていくと、なんと天空から白龍が口を開いて飛び出しているではないか(^○^)

1m、溝状ナメ、3m、4mナメ滝で右にルンゼが入る。
6m斜瀑の右を巻き、そのままゴルジュの中の5m、2条4mも巻いて、龍の足元に降り立った。
滝の後ろは、大きな洞になっていて、木が生えている。
ワイドな岩壁から飛び出した龍は、真っ直ぐ下の岩盤に降り立ち、水飛沫を撒き散らしている。周りの草木には、小さなツララが無数に下がり、一瞬現れた「僕の太陽」にキラキラ煌めいている。話に聞く、水晶の谷も斯くあろうか。すぐ「キンゴの雪雲」が覆った(^_-)

右を巻き登っていく。壁がルンゼに落ち込む所から、凹角を木の根を掴んで直上。
上の壁にぶつかり、その下を左に伝って行くと、落ち口のすぐ下に出て来る。が、岩が被さっているので回り込めない。岩の手前、手掛かりの少ない凹角を、3m程攀じ登ると、ばっちり落ち口であった(^_^)v
結構渋いので、シュリンゲを期待していたが、上で能天気に喜んでいる声を聞くにつけ、少しでも期待した私が馬鹿だった(^^ゞ
高度計を見ると、ジャスト50m。やっぱりこの谷には立派な龍が潜んでいた(^_^)v

ナメから、ゴルジュの中に、ブッフォーと飛び出す3m、下段は岩に広がる2段6mを巻くと、二又であった。
(ここまで、2時間)

周りは植林で、間伐された木がゴロゴロしている。
右俣を行けば、二階岳へ登れる。右俣で、尾根と谷をつないで降りてくる積りだったが、出発が遅かったのと、この間伐の跡を見ると、苦労しそうだ。
左俣から、地蔵越に出て、地図上の破線の道を下る事にする。

[地蔵越まで]

左俣を行く。谷はゴロゴロしているので、右岸の植林道を行く。
すぐ二又で、左を行く。しばらく行くと、15m程の雫の落ちる広〜い壁が出て来る。水があればなぁ〜、と左を巻く。
どんどん登って行く。振り返ると、杉の間に、登尾が真っ白な頭を見せている。
谷の形がなくなったので、右の尾根に乗ると、立派な道が通じている。足元には、雪の被った杉の子がびっしりと敷き詰められている。
最後は、笹の急登で、林道のノリメンに法面に飛び出た。
(ここまで、1時間)

林道は陵線上に通っている為、北風が激しく吹きつけている。
周りの木々は樹氷がびっしり。道には、50cm程の積雪がある。
「わかん持って来りゃよかったなぁ〜」「アイゼンなら持ってますけどぉ〜」訳の分からん行動するやっちゃなぁ〜(^_^;)
時折、ズボンズボンと穴を開けながら地蔵越に向かう。
凍った所は、欣ちゃん歩き。先の割れた足跡が先行している。大又に落ち込むルンゼに樹氷が輝いている。
(ここまで、30分)

[下山]

今回は間違わないように、地蔵の祠の前を左に折れる。
雪の締まった道を快適に下る。静かだ。途中で休憩し、焼酎のお湯割で、心ゆくまで静寂を楽しむ。
下るに従い、雪が緩み、枯葉に滑りながら降りて来ると、新しい林道が通っている。

梯子で林道に降り、左へ。ヘアピンカーブの所で下を覗くと、簡易水道の施設がある。滑りやすい梯子が谷底に下りているので、これを下る。
素晴らしいスラブの下が取水口になっていた。
杣道を辿り、道が倒木にあやしくなった所で、右下を覗くと緑色の橋があったので、斜面を下り橋を渡ると、二又になっていて祠があった。
お参りして、もう一つ橋を渡りかけるが、道が登っている。
「これ、又、林道に出るんとちゃいます?」「そやね(^^ゞ」降りたら、左でした。
瀬戸の集落をつなぐ立派な道を行くとすぐ、東の集落であった。
舗装路に出て、林道に下りると、向龍谷出合いはすぐそこであった。

車は、朝と同じように寒々とそこに有り、空は朝と同じように雪が舞っていた。
(ここまで、1時間20分)

[後記]

去年の、ビシャクラと比べて、数段まともな雪中谷行きが出来た(^_^)v
我等も、単なる阿保やないみたいだ。ちゃんと学習している(^_-)


      


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