御老公一行、台高を行く! 報告:たこやき
3年越しで思いつづけた、台高をグルっと1周コース。
去年は紅葉ではなく、雪で敗退だった....。
今年は天気もよさそなんで、すんなり下山....の予定だったが、波乱万丈やっぱし簡単には行かないのが、我等の定め......。
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写真撮影:あめのうお |
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【日 程】 10月25,26日(前夜発山中1泊)
【山 域】 25日 江馬小屋谷出合〜〜ナンの木平〜〜江股の頭〜〜水越
〜〜池木屋山〜〜赤ー山〜〜奥の平谷源流(テント泊)
26日 テン場〜〜千石山〜〜明神岳〜〜桧塚奥峰〜〜桧塚
〜〜千秋峰?〜〜岩屋口山〜〜江馬小屋谷出合
【天 気】 25日、晴れ時々曇り 26日、曇りガスのち晴れ!
【地 図】 大豆生、七日市、宮川貯水池、大和柏木(1/25000)
【メンバー】 りかあ、oba、あめのうお、KURO、たこやき
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前夜、大宇陀道の駅で11時頃に集合する。この1ヶ月の間にここに何回きたやろ(^^;
天気がいいのは有難いが、放射冷却?なのかとにかく寒い!
ちょっとでも楽しようと思って、シュラフにせず、カバーとインナーだけで来たのだが、耐えられるやろか?
いつものごとく青田川発電所まで行って、ちょこっと宴会の後、寝る。
前夜泊用にだけシュラフを持ってきていたので、心地良く爆睡。
6時起床。やっぱり寒い....が、シュラフは重いので置いていく。
パタパタとご飯を食べて出発。
江馬小屋谷は人もなく、静かである。
7:10歩き始める。稜線に出るまでの登りはけっこうキツイ。
特に歩き始めはしんどいぞ....。
久々に履くトレッキングシューズが重い。
30分ほど登って、ちょっと展望のひらけたところで小休止。
天気がいいのでとってもすがすがしい。
ここからはしばらく植林の間をジグザグに登っていき、最後の急登が終ると、ようやく自然林の稜線の端っこにのっかる。
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自然林の稜線 | やっとナンの木平 |
ちょっとだけ休んだ後、ナンの木平に向けてまた急な登りを歩く。
やっぱりしんどいぞ......。
アヘアヘ言いながら、9:15やっと到着。
何度来ても、この立派な大木に感激してしまう。
いつかこの木にもたれて昼寝!と毎回思うのだが、なかなか実現しない(^^;
あめのうおさんは、前にここで昼寝していて、鹿になめられたらしい....。
物好きな鹿だ....。
江股の頭へ向って、下って登って下って登って......。
今日1つ目の、ちゃんとしたピークだ。
今年の紅葉は、もひとつ....ってことやけど、それでもやっぱり綺麗やあ〜!
落ち葉を踏むサクサクって音は、どう言う効果があるのか知らないがとっても体にいいそうだ。
前は忠実にテープをたどって、えげつないところを強引に下ったのだが今回は多分あるはず....の尾根伝いの道をぐるっとまわって.....
ってなことで、調子にのってどんどんと尾根をつたって行ってしまう私達。
が、どう見ても行きすぎてる〜〜〜〜!
結局やっぱり、めちゃ急な斜面を強引に下ってからUターン。
道のない斜面を延々とトラバースして、ようやく水越に着いた。11:40
しんどいぞ〜〜〜〜〜〜!
ここからの登り返しが、またしんどいんだわ......。
ゼーハー言いながら、やっと池木屋主稜線にたどりつく。
これにのっかってしまうと、道は明確になり、断然登りの方が多い、アップダウンを繰り返す。
それにしても紅葉が美しい〜〜!
山並みを一望に見渡せるのは本当に気持ちがいい。
小さなピークを何個かのりこして、足元が笹原に変わってきて、ようやく今日のメインピークの池木屋山に到着。13:40
ここでちょっと遅めの大休止。ここで初めて単独の人に出会う。
記念撮影して、先を急ぐ。
まだテン場まではかなりありそうだ。
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稜線を行く |
稜線伝いに、奥の平峰、千里峰、赤ー山とちょっと大きめのピークが3つに、その間にあるいくつもの小さなピーク。
登って下って、登って下って、登って下って........
しんどいぞ〜〜〜〜〜!
思いの他、テン場までは遠い!
赤ー山を過ぎたら、もう登りはないだろうと思っていたが、まだあった....(^^;
水場のあるようななだらかな斜面なんて、出てけえへんやん....。
やせ尾根をえっちらおっちら行くと、ようやくおっ!ここか?
ってな、明神平への標識があらわれて、小さく「水」と書いてあるではないか!
谷に向って下ると、1分でテン場に到着〜(^0^)v 15:50
おおおおぉ〜〜〜〜!これが夢に見た極上のテン場だぁ〜〜〜〜!
サラサラと水が流れ、なだらかな斜面の向こうは最高のロケーション!!
テントを張って、さっそく薪集め!
晩御飯の用意を始めると、斜面に夕日が当たって稜線が赤く輝いている。
おおおおぉ〜〜〜〜!
みんなカメラを持って走っていった。
ようやくご飯の用意もできたのだが、約1名、いつまでたっても帰ってこない。
「はよ帰ってきなさ〜〜〜い」「ご飯なくなるで〜〜〜」と叫んでみるが、いつまでたっても帰ってこない(^^;
ほっといて、先に食べ始める。
と、日が沈んで稜線が夕闇にせまるようになって、約1名は帰ってきた。
「遅いからもうご飯ないよ....」「えっ!!」
「んなわけないがな!」
日が沈む瞬間が最高に綺麗だったそうだ....。見に行けばよかった。
写真に期待しよ。
1日が終って、ご飯も食べて、することがなくなって、後はのんびり焚き火を眺めながら、こんな贅沢な時間はやっぱり他にはないと思う。
ワイワイガヤガヤ、話もはずみ宴会は延々と続くのであった......。
寒くて眠れないかと思っていたが、さすがにテントの中に5人もいると、思いの他暖かい。
使い捨てカイロを足元に入れたが、それもいらなかったかもしれない。
心地良く爆睡!やっぱ、カバーとインナーだけで十分だった(^0^)v
翌朝は5時起床。
朝から雲っている....。
もう一度焚き火の残りに火をつけて、温まる。
ガスが出ていて、天気はいまいちだが、これはこれでまた、幽玄な雰囲気がたまらなく美しい。
ゆっくり朝ご飯を食べて、テントを撤収。
ガスの中、7:00出発。
歩き始めの千石山への登りは、かなりの急登ですぐに息が切れてくる。
しんどいぞ〜〜〜〜〜〜!
と思った頃、ようやく千石山のピークに到着。
きのうはしていなかったのに、あめさんとりかあさんが示し合わせたように、紺色の日本手ぬぐいを頭につけている。
まるで、助さんと角さんだ....。
んんっ?そう言えば、御老公様もおるやない!
誰かが「由美かおるは....?」
もちろん「は〜〜〜い私です!」
どこからともなく、クレームの声が聞こえてくる........。
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助さん、角さん、休憩中 |
御老公様は熊が出たら、印篭を出して撃退してくれるらしい(^^;
ガスの中の心地いいアップダウンが続く。
ブナの原生林が、もやの中に映える。
う〜〜〜〜んたまりませんな....この雰囲気。
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ゆるやかな笹ヶ峰のピークを過ぎ、今日の最高峰の明神岳に向けて歩いていくと、何故かあっと言う間に明神岳に着いてしまった。
稜線上のピークで、通過点のようなところだ。
ここから90度向きを変え、ほとんどアップダウンのない、自然林の中を気持ち良く続いている。
ようやく、日の光もさしこんできて、これまた最高のロケーションだ。
原生林を抜けると、一面の笹原で一度に展望が開けて、開放感にひたる。
なだらかな斜面を登ると、桧塚奥峰である。
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ガスも晴れて、暖かい。
きのうから歩いてきた稜線をグルっと一望に見渡せて、もう最高の気分。
それにしても、長い距離を歩いてきたなあと感激してしまう。
時間も早いので、お茶タイム。
お湯を沸かしてのんびり休憩する。
あとは、ほとんど下っていくだけだ。
なんとなくこの場を去りがたいが、重い腰をあげて出発する。
笹原の道を展望を見ながらのんびり行くと、桧塚のピーク
ここからは、一応地図にはのっていない道だ。
テープは時々出てくるが、さすがに踏み跡も減ってしまう。
それでも尾根伝いの道は、特に間違うこともなく、落ち葉と枯れ枝を踏みながら歩いていく。
パキパキと言う乾いた音が気持ちいい。
千秋峰(正式な名前なのかどうかわからないが、札がかかっていた)を過ぎ、アップダウンを繰り返しながら、少しずつ標高がさがって来るのと、昼が近くなってきているのか、かなり暖かくなってくる。
エアリアで岩屋口山となっている1104のピークを過ぎ、しばらく行くと、下山口とする1144のピーク。
んんっ??
ここにも岩屋口山の札がかかっているではないか。
どっちが正解なんやろ??
あとは、比較的緩やかな斜面の尾根にのっかって、ドンピシャで車をデポしてあるところに、おりるだけ......のはずだった......。
ちょっとの間は自然林の尾根で、そこからは植林帯になってしまう。
最初は尾根も明確だったが、800m付近になると一旦 明確な尾根がなくなる。
ここでもうちょっとちゃんと偵察すればよかったのだが、調子にのって、西に振りすぎてしまう。
う〜〜〜んこんな急な斜面やないはず....と思いつつ、どんどこ下ってしまう私達。
最初は違うと言っていたGPSも、しばらくすると方角が合ってるっていうてるし......。
せやけどそれにしてもあまりにも急すぎる....。
が、ま、なんとかおりれるやろ......と調子にのって下っていく私達(^^;
ちょっと違うと思いつつも、上を見上げると到底登り返す気にはなれない。
とりあえず下っていくと、どうやら太良羅谷の方に向って下ってしまっていたようだ.....(^^;
ここから最後の苦難の道が始まった....。
ほんの少しだけある踏み跡をたどって、急な斜面を延々とトラバースする....こればっかり(^^;
それでも植林のある間はよかったが、そのうち植林帯もとぎれて雑木の斜面になると、ザレザレに藪!
それでも、強引にトラバースしていくと、とうとう伐採された、倒木だらけの斜面に飛び出してしまった(@_@)
下の方にナメラ山からの道が見えるが、はるかかなた下の方だ。
そこにたどりつくには、このザレザレの急斜面か倒木だらけのこれまた急斜面か、どちらかを下らないといけない....。
何もなく終るはずがないと思っていたが、結局こう言うところを歩くはめになってしまうのは、なんでやろ....(^^;
ヒョエ〜〜〜!ザザザザァ〜〜〜〜!ぎょえ〜〜〜!
とわけのわからない声と、岩屑の崩れていく音が響き渡る。
知らん人が見たら、よほどの変人か、遭難と間違われてしまいそう(^^;
冷や汗タラタラもんで、ようやく下の谷まで下りてくる。
はあああぁぁ〜〜〜〜〜〜。
倒木をまたいで、またいで、やっと道にのっかった。
道の上でへたりこむ。
道をたどると、すぐにナメラ山への林道に出て、車道に飛び出した。
500mほど戻ると、車のデポ地に到着(^0^)v13:50
終ったぁ〜〜〜!
予定外は多々あったが、それにしても最高の天気の中紅葉も展望も堪能できた!
イレギュラーもそれはそれで楽しかった。
読図は難しいけど、やっぱり面白い。
ちょっと宿題は残ってしまったけど、今度は間違わずに車のところへおりたてればええな.....と思うのであった。
お付き合いいただいた皆様、有難うございました。
ほんまに楽しかったです。
何年か先に、また同じコースを歩いてみたいです!