北俣川・ビシャクラ谷、雪中遡行

Kingo君が、前夜発で、北俣川に行こうと言う。 とりあえず、小山伏の家に寄ってもらう。
雨も降ってるし、段々寒くなってくるので、家で宴会 する(^^ゞ にごりの月の桂を持って来てくれた。
嬉しくて、2人でほとんど一升あけて、寝たのは2時ごろ だった。 嫁さんに、4時に起こしてと頼んでおいたが、「4時だけど、雨が降ってるよ〜」と言う、気合 の抜けるような、余計な一言で二度寝してしまった(^^ゞ
それでも、6時半出発〜

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   [日  時]2000年3月12日
   [天  気]雪後晴れ
   [メンバー]Kingo、小山伏
   [地  図]大和柏木
   【報  告】小山伏
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[アプローチ]
王寺から桜井に向かう。なぜか、対向車の屋根に雪が積もっている。 ヤな予感。 桜井の裏道に入ると、家々の屋根も田んぼも真っ白。 桜井の坂も、シャーベット状になった雪が融けずに、時々スリップする。 「国道で、チェーンつけなあかん様になったら、帰るでぇ〜」と言いながらも、何とか坂を越える(^^ ゞ 大宇陀から吉野に抜ける道では、木の枝が雪の重みでたわんで、道路を封鎖している。 国道に出ると、なんとか走りやすくなったが、周りの山々は、真っ白け。 なんか、沢に行く雰囲気と違うなぁ〜(^_^;)
雪も、ちらほらと降り続けている。 河原を見下ろすと、釣り屋さんが、水に使って、鮎を釣っている。あの根性を見習わなければ・・・ヨウ ヤルワ 大迫ダムから入之波に入り、北俣川林道へ。三之公林道をやり過ごし、橋を渡る度にスリップしながら、 柏原谷、ヤドコロ谷の次が、ビシャクラ谷。 大昔の遡行報告では、「入り口に末広型の10mの滝が嵒の下に落ち、橋下から、10〜20mの滝が 3本、本流に落ちている」と書いてある。 なんか、違う。ぱっとしない谷である。 ???で、次の谷へ向かう。おお〜、これは報告通りではないか。 でも、対岸に入っているのは不動谷ではないか、橋のたもとに降り立つと、カマノ谷と書いてある。 この滝は、シャワーを浴びれば登れそうだ。もったいないので、夏場に置いておこうと、予定通りビシ ャクラ谷に戻る。

[いきなりの核心部]
雪はまだ、ちらちら。時折、木の枝から、雪がバサバサ〜と落ちてくる。 車の中で腹ごしらえをして、うだうだ言ってても仕方ないので入谷(^_^;) 谷には、3m、5m、3mと斜瀑が連続し、右に折れて、5m程の斜瀑が入っているのが見える。 岩盤には、しっかり雪が降り積もり、滑る事はなはだしい。 木の枝から落ちた雪が背中に飛び込む。チメテ〜(@_@)
フェルトは雪を掴んで、まん丸になっている。それを谷で解かしながら行く。 雪を踏んでは解かし解かし行くのが面倒くさい。どうせ流れの少ない斜瀑なので、谷中を行く。足がち ぎれそうだ(^_^;) さて、右に曲がった5mを越えると、すぐ5mがあって、その先に8mが落ちていた。 周りは低いゴルジュ状をなしている。右手を木を掴んで巻き登り、雪のついたバンドを恐々トラバース して、滝の途中から、右手のチムニーを登ると、その上にも3mの斜瀑がかかっている。 更に3m、淵を持った3m、3m、淵に突き刺さった流木に氷柱が下がる3mと、いくらでも滝が続く。 これを、右から巻くと、谷の中に大岩が二つ。その間を抜けると、左、右と大岩が突き刺さり、その奥 に隠れて5mほどの滝が2本かかっている。
大岩の手前を右手に逃げる。 Kingo君が、長い手足を利用して壁を攀じ登る。おいおい、掟破りやないか〜 背丈に遥かに劣る小山伏は、雪を払い、落ち葉を払い、細かいホールドを探しながら、恐々よじ登る。 こんな事ばかりやってるから、俺はヘツリが上手くなるんだ(^^ゞ
壁の上には、綺麗な岩盤が登っていた。振り返ると、真っ白な山塊がどっしりと佇んでいる。 岩盤を気持ちよく登っていくと、右手に10mの嵒が迫り出し、滝も終わりかと思っていると、右手か ら5mが落ちていた。 滝身に、Kingo君が取り付く。 「お〜い、シャワー浴びるなよ〜」「他に、どこに行けるんですか〜」「そやね(^_^;)」 登り切った所で、右を覗き込んで躊躇している。結局、左手の藪に、派手に落石を繰り返して逃げ込ん だ。 仕方ないので、小山伏もシャワーを浴びて登ると、彼が悩んでいた先には、3m、3m、2mとナメ滝 が続いている。迷うことなく、ジャブジャブ。 シャワーまで浴びといて、濡れるの嫌がるなぁ〜 その先にも、2m程の斜瀑が6本連続し、釜を持った3mトユ状の滝は、釜をへつり両手を突っ張って 突破し、先の3mを越えると、右から大きなガレた枝谷が入り、滝も終わったようだ。 一気に、150mも登ってしまった(^_^)v (ここまで、1時間20分)

[杣道まで]
その先で、谷は伐採木で埋まっている。 右から巻くと、すぐ炭焼きの釜跡があった。 伐採木がやっと無くなった先に、15mのナメ滝が流れている。 その先で谷に降りると、7mの太い氷柱のぶら下がった滝。 いくらなんでも、これは左に逃げるが、積雪は10cm程ある。 雪の中に手を突っ込み、木の根を掘り起こして指を引っ掛け、倒木を雪ごと握り締めて泥壁を攀じ登る。 高々7mほどの間で、指がちぎれそうに痛くなる(;_;) その先は、ナメ状の滝が連続して、木橋が掛かって、杣道が渡っていた。 (ここまで、20分)
この先、谷は更に細くなる。 少し、日が差し始めて来たが、それに合わせて、木の枝に積もっていた雪が、塊となって落ちてくる。 さながら、パイ投げ状態(^_^;)
暖を取る為に飲んでいたコーヒーに雪の塊が飛び込むに及んで、帰る事にする。アイスコーヒーは、好 みではない(^^ゞ

[下山]
左に杣道を辿る。 中々、Kingo君がやって来ない。何をしてるんだと思っていると、休憩中に脱いで置いた軍手が、凍っ てしまったらしい(^_^;) わずか200m程登っただけなのに、えらい気温が違う。 杣道は、レベルで山腹を巻いて、谷の所であやふやになっている。 方向が逆なので、少し戻って、なだらかな植林の中の尾根を東に向かって50m程下ると、立派な道に 出た。 これを辿ってルンゼを2本越えると、展望台に成っていて、杉の子が沢山芽吹いていた。 ここから、ビシャクラ谷のすぐ南の谷に沿って、ジグザグに登山道並みの道が降りていた。 林道に降り立ち、3分で出合いに戻った。バッチリ予定通り(^_^)v (ここまで、55分)

[後記]
Kingo君によると、柏原谷より良いらしい。 まわりは植林なので、わざわざ来る事もないが、橋からいきなりの核心部は結構楽しめる。 ぜひ、雪の日にでも訪れて欲しい(^_-)

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