笊ヶ岳(南アルプス) 報告:伊能

 笊ヶ岳は、かねてから一度は行ってみたい山だった。昨年も年間目標のひとつにあげていたが、機会がなかった。
 が、好機到来。天気は梅雨の晴れ間の晴天が期待でき、また、今の時期、日も長いので時間に余裕ありの好条件に加えて、早めの出発が可能なので、行ってきた。
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【日程】2008年6月14日(土)前夜発日帰り
【山名】南アルプス 笊が岳
【行程】雨畑湖(老平)からピストン
  老平登山口 4:00 → 5:05 大河原(渡渉点)5:15 → 
  8:15 布引山 → 9:15 笊ヶ岳山頂 9:40 → 13:40 老平
【メンバー】 伊能(単独)
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林道入り口ゲート(帰路撮影)
川沿いの道途中のつり橋(帰路撮影)
徒渉点
残置されたウインチ類
林の様子(ブナと針葉樹の混在林)
上部は南アルプスらしい針葉樹
左側崩壊地からの展望:聖岳(右)と上河内岳、この場所以外に展望はない
布引山から残雪の残る道を行く
山頂です。立派な山頂標がふたつも
聖岳
荒川岳と赤石岳
塩見岳と北岳方面
かすかに富士山
一応記念撮影


 八ヶ岳PAで仮眠、雨畑湖老平の駐車場に3時半ごろ到着した。
 準備をしていると先着の車から人が起き出してきたが、当方は準備完了、お先に!と自転車にまたがり出発する。林道部分は、自転車で楽しようというもくろみである。ゲートから見える部分は、舗装路面だったが、すぐにダートになる。が、路面の状態は良好で、15分ほどで林道終点。

 ここから川沿いの歩き。核心部分と考えていたが、よく整備されており、問題はない。 途中、水が落ちてくるところも、落ちてくる水は気にならない。水がたまっており、靴の水没に注意すればよかった。

 徒渉点には、1時間余りで到着。石伝いに飛んで渡れそうにも見えたが、水に濡れた石が滑りそうで、安全策で靴を脱いで渡る。水を補給して、急登にかかる。
 
 なるほどウワサ通りの急登です。急なため、ふくらはぎが伸びて、アキレス腱にかけての筋肉に負荷がかかる。
 あたりは、ブナの林だが、白山あたりのブナ林と違って、ブナだけが特に優占しているわけではなく、混在というところ。1時間登って、ちょっと傾斜が緩む。昔、木材の搬出に使ったワイヤーやウインチ類が転がっている。6:15、小休止(補給)、GPSの地図では、標高1570。

 周囲がカラマツ林になるが、植林だろうか?。それから先、再びブナと針葉樹の混在林になる。7:25小休止(補給)、GPS地図標高2070。

 標高2100あたりから、再び急登。上を見てもどこまでも急な坂で、目標となるものが見えない。延々と続くように思えるから、気も滅入る。ペースが落ちているのでははないか、いや、遅くても日没までには帰れるだろう・・いろいろ思いつつ、足を動かす。時々、ふくらはぎを休めながら・・。

 やがて樹林帯を抜け、左側が崩落しているところに出る。崩落場所は、地図上どのあたりだったか・・ともかく、あの先まで行って、休憩しよう・・と思って登っていくと、○の沢越の標識、次いで布引山2383.7mの標識。
 うん?、布引山に着いたのか?。GPSを取り出して、確認。確かに布引山だった。(^ ^ゞ ポリポリ。
 徒渉地点から約3時間だった。山頂まで残り1時間くらいだろう。安心して、腰を下ろす。

 しっかり補給して、ところどころ雪が残る道を山頂目指して歩き出す。
 一度下って、最後の登りをこなすと、山頂に出た。
 
 なるほど、南アルプスの展望台だ。南から上河内岳、聖岳、赤石岳、荒川岳、ちょっと遠くなるが、塩見岳、さらに北岳方面が見える。
 富士山は?と思って東を見ると、隣の山の向こうにかすんだ富士山が見えた。今の時期、すっきり空気の澄んだ景観を期待するのが無理というものか。しかし、やはり、デカいな。
 
 セルフタイマーで写真を撮った後、下山にかかる。
 
 布引山までに4人の単独行と出会う。
 
 布引山からひたすら下り。時々大腿のストレッチをしながら下る。途中、日帰り装備が一人、テン泊装備がひとり。さらに、標高1400あたりで、優雅にランチ中のテン泊装備の5人グループがいた。心の中で、布引山手前の登りに苦しむだろうことを同情。

 いい加減疲れて来たところで、徒渉点。水に浸かって、大腿を冷やす。
 実に効果的、疲れが消える。

 あとは、川沿いの道を下り、林道を自転車にまたがって、登山口に帰ってきた。
 下山後、近くのビィラ雨畑で汗を流し、帰路についた。

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【後記】
 山自体は、念願が思いの外あっさり達成できた感である。
 結果的には、アプローチ(ガソリン高騰、睡眠時間の確保)のハードルの方が高かった。

【登山メモ】
 軽装で、日帰りした方が、ずいぶん楽だと思う。最初の急登は、まだ疲れてないからこなせるだろうが、標高2100あたりからの急登は大変と思う。テント泊装備を担いで、布引山まで登れるのなら、日帰りは可能なはず。
 それに、山中テント泊は、国立公園内につき原則禁止。日の出の写真を撮る以外にテントを担いで登る意義はないのではないか。
 


      


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