新穂高から鷲羽岳、水晶岳 報告:伊能
日帰り百名山というHPを作成している某鉄人さんによると、日帰りの一番難しい百名山は、鷲羽岳と水晶岳で、ランクがトリプルAになっている。
http://sabitetsujin.web.fc2.com/tozan/fc2higaeri/nan-i.htm
これに、一度挑戦してみたいとは思っていた。
この週末はこれといった予定がない。「天気はよさそうだし、行ってみようか、家にじっとしているよりはいいだろう。双六小屋まで行って、しんどかったら樅沢岳にでも行こう。」いろいろ考えながら、自転車を積み込み、ともかく、夕食後直ぐに家を出た。
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【山 名】鷲羽岳、水晶岳
【日 程】平成19年8月18日
【メンバー】伊能
【形 態】前夜発日帰り登山
【行 程】
新穂高駐車場4:50 → 5:51小池新道登山口5:55 → 7:22鏡平小屋7:27
8:35双六小屋8:40 → 10:03三俣小屋10:12 → 鷲羽岳11:03
12:01水晶小屋12:06 → 12:35水晶岳12:45 → 14:41三俣小屋14:48
16:25双六小屋16:30 → 鏡平小屋17:50 → 登山口19:30 → 駐車場20:30
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いつものように、ひるがのSAで仮眠するが、モチがいまいちなので、きっちり3時間寝てしまった。新穂高に着いたのは4時半、すぐに準備して4:50出発。もう十分に明るい。自転車を押したり乗ったりしながら、林道を行く。約1時間で小池新道登山口。
自転車をデポして、ここから本格的な登り。結構快調で、約1時間半で鏡平小屋。逆さ槍はあいにくの逆光だ。小休止でエネルギー補給。
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ここから、尾根までの登りも快調、稜線にでると風が心地よい。約1時間10分で双六小屋。
三俣山荘までは、もちろんカール経由コースを取る。途中のお花畑がきれい。だが写真を撮る余裕はない。
双六小屋から約1時間半、三俣山荘着は10時過ぎだった。
ここで、俄然色気がでる。まだ、5時間ちょっと、鷲羽岳でも6時間ちょっとだろう。滅多にないチャンスだ。水晶岳まで行ってみよう。。。
鷲羽岳は1時間弱で登るが、ガスで展望なし。
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雷鳥が砂浴びをしていました。 |
写真だけ撮ってもらい、水晶岳へ急ぐ。
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水晶小屋の登りあたりで、疲れができた。小屋前で小休止。小屋は改装されており、それに伴い登山道も小屋の上から登るようになっていた。
12時35分やっと山頂着。
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ちょうどガスが切れ、360度の展望を楽しんだ。もう少しのんびりしたかったが、長い帰り道が待っている。
【山頂からの展望】
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赤牛岳 | 薬師岳 |
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黒部五郎岳 | 三俣蓮華岳 |
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鷲羽岳 | 槍ヶ岳 |
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撮り忘れ |
大天井岳と常念岳 | 野口五郎岳 |
帰りは、黒部源流を通る。ここは、なぜが昨年より花が少なかったように思えた。
源流の碑から三俣山荘までの登り返しが、きつくなってきた。
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三俣山荘で小休止と水の補給。テン場のテントは少なく、ちょっと寂しい。
三俣分岐までの登りは、もう平均ペース。
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帰路の鷲羽岳 |
カールコースも、足取り重くとぼとぼ進む。
午後4時半、やっと双六小屋だ。皆さん、宴会モード。疲れた足に、まだ、先は長い。
双六小屋から稜線までのちょっとした登り、覚悟はしていたが、足がでなくなった。黒部五郎以来だ。弓折分岐まで50分もかかってしまった。往路の倍近い。
鏡平小屋の手前でヘッデンを取り出す。まだ、十分に明るかったが、小屋泊まりの人に、断固たる下山の意思を示しておきたかったのだ。
鏡池で、槍はガスの中、通過する。
秩父沢を越えしばらくいったあたりで、ヘッ電点灯。林道着は19時半、そこから自転車に乗る。足は楽だが、ガスもでて、ヘッデンの光が届かず、路面がよく見えない。微速走行だ。駐車場に帰ってきたのは20時半だった。来たときほぼ満杯だった車が、1割くらいに減っていた。車に「帰ってきたよ」と思わず声をかけた。
【途中のお花畑の写真】
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やはり、長時間行動時のスタミナ不足は明か。二つ行く実力はなかったが、たまにはトライアルもいいだろう。