南八甲田・湿原巡り 報告:KURO

 東北南部が梅雨明けとのこと。
 ここ数日で北部も梅雨明けするやろう。
てなことで、せっかくの休みやし久しぶりにテントを担いでボッカ訓練に行ってきました。
----------------------------------------------------------------
【山  名】櫛ヶ峯(1516.5m)
【山  域】南八甲田
【日  程】平成13年7月21〜22日
【メンバー】KURO(単独)
【形  態】テント泊縦走
【行  程】1日目:猿倉温泉〜矢櫃萢〜乗鞍岳分岐〜旧道幕営地
          〜櫛ヶ峯(ピストン)〜旧道幕営地
      2日目:旧道幕営地〜地獄峠〜黄瀬沼〜乗鞍岳〜赤倉岳〜赤沼
          〜蔦トンネル入口〜蔦温泉
【地  図】八甲田山、酸ヶ湯
----------------------------------------------------------------
○前の日
このところ、天候がすぐれない。
てなことを思っていたら明日あさっては天気はよさそう。
うん、お出かけしよう。
となったらパッキング。
装備を引っ張りだしてと・・・。

シュラフカバーとインナーでじゅうぶんやな。シュラフは押入行き。
ツェルトはと・・・、軽すぎるとボッカにならへんしテントにしよう。
 
食料はと・・・、このラーメンは何時のや?
え〜と、賞味期限は2000年8月?
こりゃいかん、早う食わな。
当然、ザック行き。(^^;

なんやかんや放り込んでも50Lのザックに余裕が・・・。
なんか物足りないけど、まぁええか。

でもって、行き先選定。
北八甲田にスキーに行っていると、櫛ヶ峯にある広大なスロープが目に入り、ちょいと気になっていた。
南八甲田は「萢(やち)」と呼ばれる湿原が点在しており、湿原、沼巡りがて ら1泊2日で手頃。
ちゅうことで行き先決定。


○7月21日:天候晴れ

5時に目覚ましをかけるが、毎度のごとく起きられずに7時出発。
途中、コンビニでおにぎりを仕入れて猿倉温泉へ。

(09:15)
温泉の奥にある登山口に車を止め出発。
登山口には「クマ、野犬注意」の看板。
クマだけとちゃうんかい、ここは。(ーー;

山道コースと旧道コースの分岐があるが、山道コースは笹やぶで面白くないということで旧道コースを行く。

この道は以前は車が走っていたそうで、傾斜は極めて緩やか。
全然、楽。
時折、笹やぶが「ガサガサッ」鳴って驚かされる。
クマさんと逢おうと思っても逢えないと分かっていてもなぁ・・・。
大股でトットコ進んでいく。

展望の無い面白みに欠ける道を1時間も歩くと矢櫃萢。
左手には赤倉岳。右手には矢櫃岳の向こうに乗鞍岳が望める。
花の季節にはさすがに遅いが、緑の草原が広がっている感じ。
人も居らず静かで気持ちがいい。
ここで一服。
体調はすこぶる快調。
天候も申し分なし。

途中、折れたコンクリートの橋を渡りトットコ行くと乗鞍岳分岐。
テントが2張り張られているが、持ち主はお出かけの様子。

ちなみに南八甲田は原則幕営禁止となっているが、黙認されているのが現状。
また、南八甲田は北八甲田と違って、観光気分の人が入ってこないせいか歩いていてもゴミが見あたらない。
その代わり、道は整備されているとは言えないところがあるけど・・・。
まぁ、人が少ないのがええかな。
ここでおにぎりを半分食べ一休み。

(12:40)
途中、黄瀬沼への分岐を通り直ぎ、沢を一つ越え、駒ヶ峯入口の手前が本日のテン場。先着のテントが一張り。

テントを張り、余計な装備を放り込む。
おにぎりの残りを腹に収め、南八甲田の主峰の櫛ヶ峯に向かう。

30分も歩けば櫛ヶ峯の麓に広がる黄瀬萢。
ここから湿原の中の木道を行く。
木道の両脇にはニッコウキスゲが咲く。
チングルマの姿もちらほら。
ワタスゲはポツポツ。

木道の有るところはええけど、木道の切れたところは・・・、足首まで埋まる泥道。(^^;
てなところをエッチラオッチラ行くと櫛ヶ峯への最後の登り。
見上げると、雪渓がほんの少し残っている。
所々笹やぶで足下が見えない道を進む。

(15:00)
水戸黄門のテーマ曲が流れ始めるかなと思ったところで櫛ヶ峯山頂に到着。
ここにテントを張っているオジサンが風景を見ながらビールをあおっている。
その横で私もタバコを一服。
東に北八甲田の山々。
南に十和田湖。
眼下には黄瀬萢。
その向こうには、明日訪れる黄瀬沼が一望出来る。
15分程休んだところで下りにかかる。

(16:30)
テン場に戻ると草刈り鎌を持ったオジサンがテントを張っていた。
今夜は3張り。

フリーズドライの米に牛缶をのっけた夕飯を腹に収め、浅田次郎の極道放浪記を読みながら暗くなるまでの一時を過ごす。


○7月22日:天候曇り/雨

5時前に目が覚め、外を除くと朝焼け。
賞味期限がとうに過ぎたラーメンを腹に収め、撤収。
6時に出発。
う〜ん、なんて健全なんやろ。(^^ゞ

昨日来た道をチョト戻り黄瀬沼への分岐にある小さな湿地を抜けると下り。
小さな沢を2つ3つ越え下って行くと、眼下に黄瀬沼とそれを取り巻く湿地が目に入ってくる。

(06:40)
いい加減下ったところで黄瀬沼の入口に到着。
湿地の中の木道をポクポク行くと黄瀬沼。
静かな水面が広がっている。
雪解けの時期やったら花も盛りやろうけど、今は馬鹿でかくなった水芭蕉の葉が目につく。
黄瀬川の流れ出しの小川を少し行った所で木道が途切れる。
ここから沼尻までは泥んこ道。
道は整備されているとは言えない。
尾瀬のように蟻の行列にならずにええかも。
沼尻に辿り着いた時には、靴もズボンも泥だらけ。(^^;
沼尻からは乗鞍岳に向かって、笹やぶの中の登り返しが待っている。

(08:50)
乗鞍岳への坂を上りきりると、昨日、今日と歩いて来た道を一望出来る。
風がでてきた。
周りの空気も雨の気配が感じられる。
まぁ、午前中はもつでしょう。
風を除けて大福餅を一つ腹に収め赤倉岳に向かう。

笹の中を、滑りそうになりながら一気に下ると、赤倉岳との鞍部にある湿地に飛び出す。

湿地に出たところで道が消えている。
かすかな踏み後を見ると明確でない稜線から外れ南に向かっている。
ちょいと変。
こんな時はタバコを一服。(^^ゞ

ザックを置いて、その踏み後を追っかけると、やっぱ橇ヶ瀬沢の源流に向かっている。
ええのかなと思いつつ湿地の中に踏み込み東に偵察すると、湿地が途切れた所に道があった。
この道は訪れる人は少ないのかな。
時折、迷う人がいるというけど、ここのことかな。

(10:45)
またまた笹の展望のきかない道を登り詰めると赤倉岳。
今回の最後のピーク。
ここからは最終目的地の赤沼が望める。
雲が広がって来ている。

(13:00)
赤倉岳からは、ひたすら下り。
2つの湿地を、またまた泥だらけになって下りきった所が赤沼。
降りだした雨の中、緑に囲まれ湖面が広がっている。
ここは本州有数の透明度の高い湖とのこと。

木の下に腰を下ろして湖面を眺めていると、近くの笹やぶから小さな野ネズミが顔をだす。
出てきては引っ込み、出てきては引っ込みしながら、手が届きそうな所まで近づいてくる。
とのうち、いい加減飽きたのか姿を見せなくなってしまった。

遊び相手がいなくなったところで、こちらも腰を上げる。

(14:00)
降る雨もブナの林のなかでは傘要らず。
蔦トンネルに下山し山行を終了した。


【後 記】

なんだか、ものすごく普通の山歩きをしたような。
そんだけ。(^^ゞ



ウィンドウを閉じる