別山から白山 報告:伊能
台風が西にそれて天気の良さそうな3連休、このところ体調はよくなかったが、行かなければ大いに後悔するだろうと、かねてから気に掛かっていた白山周回コースに出かけた。
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【日程】2008年7月19日(土)前夜発日帰り
【山名】別山、白山、白山釈迦岳(厳密には山頂を踏んでません)
【行程】
市ノ瀬 4:15 チブリ尾根避難小屋 6:15 別山 7:16
南竜小屋 9:00 室堂 10:00 御前峰 10:40
大汝峰 11:40 白山釈迦岳 13:40 市ノ瀬15:40
【メンバー】 伊能(単独)
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チブリ尾根:ブナの林 | 別当出会方面の展望 |
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森林限界を超えると笹原 | チブリ尾根避難小屋 |
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別山山頂 | 別山山頂から三ノ峰方面 |
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別山山頂から白山 | 途中の花 |
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途中の花 | お花畑と白山 |
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トンビ岩コースから南竜別山を振り返る | 御前峰から大汝峰方面 |
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御前峰から室堂方面 | 御前峰から東面台地 |
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大汝峰山頂 | 大汝峰から剣ヶ峰と御前峰(右) |
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七倉山鞍部から大汝峰を振り返る | 七倉山北稜線から北縦走路 |
高速代を節約するため、京都東で高速を降り、湖西道路を経由して敦賀から再び高速にのる。もくろみどおり、ちょうど12時頃市ノ瀬に到着。ここから先は、車両進入禁止。
交通整理のガードマンにチブリ尾根の取り付きを確認して、車中で3時間ほど仮眠。
朝は、携帯目覚ましが鳴る5分前に目が覚める。
サッと着替えながら、巻き寿司をつまんで、水を確保して準備完了、まだ薄暗い中出発した。
心配していた工事用道路から山道への入り口も、見落とすことなくチブリ尾根の登山道に入った。
しばらくすると、ヘッデンは不要となる。あたりはブナの巨木。気持ちよく歩を進める。が、写真撮影には光が足りなかった。
5時半過ぎ、一瞬別当出会方面の視界が開ける。だんだん、背の低いダケカンバの林になって、それから森林限界を超えた。
笹原にササユリとギホウシが競うように咲いている。そこに朝日がさして、まぶしい。 時刻は6時過ぎ、避難小屋まで近いはず。目標の2時間で避難小屋に到着できるかどうか・・。
ちょうど2時間で避難小屋到着。腰を下ろして、補給&日焼け止めを塗る。
山頂方面を見上げて、あと1時間で山頂まで行けるか・・ちょっと無理そうだな。
いよいよ稜線に近くなったころ、心持ちペースダウン。ここで、頑張れないこともなかったが頑張れば体調異変を招き、目的の周遊が遠のく。マイペース保持だ。
稜線に出ると、既に別山手前の稜線に軽荷の若者らしき男性が一人。どこから来て、どこに行くのか。。。尋ねようかと思ったが、登山道から外れて写真撮影中だった。後で、確認するとチブリ尾根を下山して行ったので、チブリ尾根日帰りなんだろう。
山頂で、写真撮影、補給していると風に吹かれて寒くなる。一枚、着込んで出発する。
気持ちのいい稜線歩きだが、ちょっとした登りで負荷を感じる。軽い高山病の気配である。天気、景色は最高だし、さらにペースダウンしよう。足下の花も満開だ。
油坂を下り、登り返してすぐに南竜の小屋だと思っていると、以外に遠かった。
南竜小屋前の椅子を借りて休憩。ここでも、十分に補給して天狗岩コースに向けて出発。
しばらく行くと、道は雪渓に隠れてしまった。危険を感じる勾配ではないが、最近、雪の上はスキーでしか歩かないので、足の運びがヘタクソ。消耗してしまった。
1時間でやっと室堂到着。後半の水を確保し、山頂に向けて歩き出すが、一歩一歩が重い。完全にスタミナ切れだ。
何とか今年2回目の山頂へ。別山方面に多少ガスが沸いてきたが、360度の展望。やはり、山頂ではこうでなくちゃ。春に滑った東面方面を覗き込むが、雪がなくなりどこの谷を滑ったのか判別できない・・何とも心許ない地形判断力だ。
もう後は、たいした登りはない。明るいうちに下山できるだろう。20分休憩して、大汝峰に向かう。お池巡りのコースあたりは人が多いが、大汝峰の登りではぐっと減る。しかし、山頂では優雅にお昼寝を決め込んでいる人がいた。
ここでは、写真撮影だけで七倉山に向かって出発。加賀禅定道との分岐まで来ると、七倉山から四ツ塚に伸びる稜線上に人が見える。きっと、展望がいいのだろうと寄り道する。
稜線まで登ると北縦走路や清浄が原方面の展望がいい。こちらも一度は歩いてみたいところだ。
そこに居た人と言葉を交わす。今年、金沢に転勤になり、毎週白山に通っているそうだ。チブリ尾根から来たというと、なるほどそういうコース取りもできるのかと関心を持たれた様子だった。
稜線から元の登山道に戻る。こちらもしばらくは、お花畑である。
下るに連れて、気温上昇と太陽の直射で、暑くなってくる。大腿の負荷も大きい。
残雪を削って、タイツと肌の間に入れて大腿を冷しながら下る。
釈迦ヶ岳の登りにかかると大汝峰からの下りで先行していた人が見えてくるが、後ろから人の気配がするとスピードが上がるようだ。もう、こちらも最初のような元気はない。ペースメーカーに見立てて、ついていく。
白山釈迦岳では5,6人の人が休んでいた。今から登るのだろうか。。下山中なのか。
ここからの下りは、さらに暑くなる。ブナの林が恋しい。木が出てくるが、小さな背の低いダケカンバでは日が遮れない。暑い。ブナの林は、まだか・・。
ダケカンバの木も大きくなって、日陰ができたところでたまらず休憩。稜線で言葉を交わした人が先に降りて行った。
ストレッチして、最後の補給。しばらくして、やっとブナの林になった。やはり、ブナ林はいい。しばらく下って行くと、単独女性が見えた。一気に抜くか、離れてついて行くかだが、もう元気がないのでペースメーカーに見立てて後者を選択した。
やっと林道に到着。沢水で顔を洗い、足にもかけて冷却する。ここからは時々小走りを交えて歩くが、遠かった。一度、ショートカットの山道に入り、再び道に合流してやっと市ノ瀬に戻って来たのを実感した。
ビジターセンター前の温泉は宿泊者専用時間帯になってしまっており、白峰の展望の湯で汗を流して帰路についた。
帰りは通勤割引+早朝深夜割引で高速代は半分ほど済んだ。
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気持ちよく歩けたのは、南竜馬場までだった。後半は、何とか足を繰り出すだけ。
しかし、予報どおり絶好の天気、花も咲き乱れており、こちらは申し分なかった。