与田切川アズキ沢  報告:のーきょー

 

 去年,八木尾谷に一緒に行ったメンバーで企画。せっかくの三連休だが,天気予報が悪く,行き先がなかなか決まらない。基本的に北に行くほど悪そうなので,剱尾根はあきらめ,中ア越百山の与田切川アズキ沢に。

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【日程】2013年7月13日(前泊)〜14日
【山名】中ア越百山
【行程】

 7月13日(土曜日) 夕方雨,夜にも雨
 7:30ころ 標高1150m駐車場発
 8:16   中小川避難小屋
 8:30   与田切川へ
 11:00  アズキ沢出合い
 13:00  最初の連瀑帯
 15:50  2130mあたり,最後の連瀑帯のすぐ下で泊まる。
 7月14日 曇り,ときどき小雨
 7:30ころ 出発。(もっと遅かったかも)
 10:15  連瀑帯をようやく抜ける。
 11:10  2段7mを右岸から高巻き終了
 13:00  南越百山(2569m)山頂着
 14:30  越百山へ行った後,コルから下山開始
 16:10  飛龍の滝展望台
 17:00  相生の滝のすぐ上流を渡渉
 18:20  林道へ出た
 19:20  駐車場まで下山完了
【メンバー】Leoいるか、Fの、のーきょー
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 12日夜,茨木ICで集合し,中央道を松川ICで降りてテン泊。

●13日
 朝,車でシオジ平自然園に向かう。その手前,林道の標高1150mのところにゲートと広い駐車場(20台くらいは停められる。)があり,そこに駐車。ゲートには,番号式南京錠がかかっているが,軽ワゴンが中小川避難小屋まで登ってきていた。道路の状況は悪くなく,車の通行自体は可能。ただし,避難小屋周辺には駐車場が2〜3台分くらいしかない。

 中小川避難小屋からもさらに林道歩き。林道が最初に大きく屈曲するところから本流の左岸に踏跡がある。踏跡が分からなくなりうろうろしたが,途中,ピンクテープがあり明瞭に踏まれた部分もあった(が,そのうちロストした。)。うまく踏跡を見つけることができれば,ゴーロ歩き,薮こぎを避けてスピードアップできるだろう。

 11時にようやくアズキ沢出合。出合の水量は思ったよりも少ない。出だしからもう源流かと思ったが,そうではなく,少し行くと傾斜が強くなり,沢らしくなってくる。

 20m滝 左岸を巻いた(と思う。)

 8m滝 直登
 

 20m滝 これは無理でしょう。右岸を高巻き。

 高巻きはこんな感じ。高巻きはわりに楽なことが多かった。  

 最初の連瀑帯 。
 最初のほうに出てきた滝。行けそうに見え,Fのさんトップでいくが,なかなか厳しい。空身になって登る。


 これは巻いたと思う。もはやうろ覚え。

 


 これなら行けます。


 これも。


階段状なのでそのまま行く。

 最後の連瀑帯のすぐ下についた時点で4時近くなっており,ここでビバーク。トマの風の報告もここで幕営している。しかし,砂地の河原になっているようないいテン場ではない。かろうじてツエルト1張り分の場所を均し,笹を刈って敷いて泊まり場の整備。もう1張り分は場所が無く,笹原の平らそうな部分に刈った笹を敷いて泊まり場とした。薪を集めるが,雨が降ってきた。小一時間も降っていただろうか。本降りの雨。ツエルトで雨宿り。幸い,雨があがったので,焚き火をして(Leoさん持参のメタが威力を発揮した。),御飯を作ることができた。  


 今回は,服装の選択を間違えていた。テントサイトは標高2100mくらいあり,天気も悪かったせいか,かなり寒い。シュラフカバーで寒さに震え,ほとんど眠れなかった。夜中にも雨。

●14日
 天気はイマイチだが,火をおこし,雑炊を作る。冷たい沢着に着替えて出発。といってもすぐに連瀑帯。Leoさんの厳しい指導により,連瀑帯の全ての滝を登った。

 最初の滝。Leoさんが空身で緩傾斜のスラブに取り付くが,滑る。タロンフックを岩に食い込ませて支点としクライムダウンし撤退してきた。代わっているかさんがトライするが,やはり進めない。Leoさんが右手の草付(笹)を登って回り込み,上からロープを垂らして,救出した。

 

 次の滝の下部は階段状で簡単だが,一段登った上が手がかり足がかりの乏しいスラブで厳しい。私は,寒かったが,ずぶぬれになりながら,左に回り込み,水流の近く(ここにはフットホールドがあった)を登った。
 

 
 
次の滝も,一見すると到底登れそうにないが,よく見ると,左側の岩壁に,落ち口にむかって斜上するバンドがある。バンドをわたり,落ち口に回り込んだ。


 さらにその次。ここも一見,登れそうにないが,クラックが縦に走っている。Leoさんが,カムを入れて,シュリンゲをつなぎ,簡易あぶみを作り,A1で突破。


 時間はかかったが,なんとか最後の連瀑帯を突破。しばらくいくと2段7m。Leoさんは登りたそうだったが,時間が押している。右岸を高巻き。笹と木が豊富にあり,ぴったり滝の落ち口に巻けた。

 あとは詰め。できるかぎり水流のあとをたどるが,最後はハイマツの薮こぎ。早めに左に出て稜線を目指すのが正解だったようだが,まっすぐ登ってしまった。なかなか手強い薮こぎを1時間ほどもやっただろうか,ようやく南越百山にたどり着いた。
 

 


 越百山まで行って記念撮影。よく見ると2人の鬼軍曹には角が生えているのが分かる(^^;

 沢装備をザックに詰め,トレランシューズに履き替えて中小川沿いの廃道を下った(が,沢靴のほうが良かったかも知れない。)。通行止めで整備されておらず,人もあまり歩いていない感じ。急だし,笹が生い茂り道が分かりにくい。途中,雪渓が残る場所もあり,雪崩に運ばれたと思しき大量の倒木で登山道が塞がれていた。鎖場,はしご(ほとんど壊れかかっている。)の数も多い。崩落地もある。一般登山道としては厳しいだろう。沢装備を入れた重荷でヘロヘロになってようやく飛龍の滝。さらに「かもしか落し」の超急斜面を下る。


 相生の滝のすぐ上流で渡渉。鎖があるとは言え,流されると落ち口まで流れていきそうな場所だった。さらに不明瞭な道をたどり,18時すぎにようやく林道に出た。やれやれ。かろうじて明るいうちに駐車場まで戻ってくることができた。



【後記】
 コンパクトに滝が詰まったいい沢。直登できる滝も多い。アプローチと下山が長いのが玉にキズ。入山者は少なく,残置ハーケンを1本も見なかった。踏跡も非常にうすい。そういう意味では,自分でルートを見つけて登っていける楽しみがある。


      


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